今回お手本にするのはコレ。
この投稿をInstagramで見る
かっこよくないすか??
このシルエットがめちゃくちゃ計算され尽くした感じ?
上半身の面積、
下半身の面積・・・
絶妙。
超クール。
この絶妙な計算され具合を紐解いていきましょう。
この記事を読み終える頃には、この着こなしの見方が変わっているかもしれません・・・。
微妙な着丈のジャケットをどう攻略する?
では、早速解説していきます。
ジャケットはジャングルファティーグですね。
2019ssのユニクロUでもこの形が出ていたので、知ってる人も多いかもしれません。
このジャケットの丈は少し長め。
お尻の半分以上は隠れますね。
その着丈の長さに合わせるように、身幅も少し広めです。
ジャストで着ても、ややゆったり感を感じるような作り。
この微妙な丈感のジャケット苦手としている人も多いのではないでしょうか??
「なんかシルエットいまいち整わないんだよな」
「どう合わせたらキレイになるのか分からない」
この丈の長さ、Mr.Tも苦手意識を持っていました。
難しいんですよね。
ボトムにバリエーションがないと、特に難しく感じるかもしれません。
今のおしゃれのシルエットテンプレは、
- Iライン
- Yライン
- Aライン
と言われてますから、
メリハリも出しづらいし、
細身にもしづらい。
強いて言うなら、Yラインなら整えられるかもしれませんね。
まぁこれは無視していいです。
もう一度、コレ見て下さい。
この投稿をInstagramで見る
シルエットの基本には当てはまらないですよね??
でもかっこよくないですか??
あの3シルエットは、「大げさなシルエットになりやすい」というデメリットもあるんですよね。若い人がやるなら良いと思うんですけど・・・。
だとしたら、どのように攻略していけばいいでしょう?
まずMr.Tが一番に考えるのが、
「ジャケットの存在感を弱めよう」
ということです。
なるべく自然な印象を保ちながらシルエットを作るのが至高だと勝手に思っているので、あまりYラインには持っていきたくないんですよね。全く作らないわけではないですけど。
そこで、ボトムを太くしてみます。
すると、上下の帳尻が合った、安定したシルエットが完成します。
「え?太いボトム?ちょっと抵抗あるかも・・。」
と思うかもしれません。
でも。
トップスはいくらでも着丈が伸ばせるのに対して、ボトムは太くするくらいでしかその面積を増やすことが出来ません。
上半身の面積はどうしてもデカくなりがちなんです。
それに対抗するために、「ボトムを太くする」選択肢は持っておくと心強い味方になってくれます。Mr.Tもアパレルで働いていたくせに抵抗ありましたが、穿き始めたら手放せなくなるぐらい太パンの虜になりました。笑
別にゴリゴリに太くなくていいんですよ。
ストレートとか、もう気持ちゆるめとかでいいんです。
お手本も「べらぼうにワイド」って感じじゃないでしょう?
見落としがちないぶし銀
また、Tシャツの着丈も計算されつくしてます。
埋め込んだ画像をスワイプしてみて下さい。
上着を脱いだTシャツ姿が出てきます。
再再掲!
この投稿をInstagramで見る
見ました??
案外短くないですか??着丈。
上着を羽織ってるとなかなか気づけません。
今のゆるいブームに乗って、インナーを長く取る人が多いですが、私は逆ですね。
Tシャツの着丈を短くして、インナーに差し込むことでボトムの面積が削れるのを防ぎます。
もしこのTシャツのスソをジャケットの着丈まで伸ばしたら、このバランスは崩れます。上半身の面積が増えすぎます。
さらに、ジャケットとTシャツで「着丈差」を作ることで、上半身を短く見せてます。
こんなふうにギミックが所々に散りばめられ、この着こなしは作られています。
上半身にこうやって至る所に工夫を施せば、下半身に余りが出来て、遊ぶことが出来ます。脚長に見せるために革靴を投入しなくても、良い感じに仕上がってるので、スニーカーを持ってきてもバランスは崩れません。もっとスタイルを良く見せたいなら革靴を入れてもいいですけどね。
お手本だったら、ローファーとか。
もし上半身テキトーにして、スニーカー持ってくると結構野暮ったくなります。
逆に言えば、上半身で遊んでも革靴持って来ればなんとかなることも多いですね。
エッセンスを踏まえて着こなしを作る
この辺でお開きと行きたいところですが、
ここで終わると・・・
「お前、高説垂れ流すだけで、出来んの??ねぇそういう調整出来んの?批評なら誰でもできるんだけどww」
言われても、お口をミッフィーにするしか無いので、いっちょ僭越ながら私めもコーディネートを作らせていただきたいと思います。
アイテムは違うので、別もんになるのはご了承くださいませ。
ただ、微妙な着丈のジャケットを使って作ります。
エッセンスは、
- ジャケットとインナーの着丈差
- 上下のバランス
ですね。
これを踏まえて作ったのがこちら。
お手本よりさらにゆったりになりました。
というのも、ジャケットが体に対して少しブカブカでやや持て余し気味だったからです。
その持て余しを中和するために、インナーにバスクシャツでスカスカを軽減させ、ボトムもお手本よりやや太いものになり・・・と言う感じですね。そしてさらにスタイルを良く見せるために革靴を着用しました。
全体的にはゆるくなりつつも、
インナーとアウターの着丈差を作りつつ、
アウターが目立ちすぎない着こなしになったかと思います。
上半身のボリュームを持て余すのは仕方ないんですよね。
このお手本の方とは、そもそもの上半身と下半身のボリュームバランスが逆なので。これは【ケーススタディ1】でも言いましたが。
コメントを残す