インスタファッション解説~のコーナーです。
おしゃれな人の着こなしを取り上げ、
「何がどうなっておしゃれに見えているのか」
を言語化します。
「これはYラインで~」
「これは3色以内で~」
みたいな、誰でも言えるようなことは言いません。
Mr.Tの独自体系に基づいて、
もっともっと踏み込んだ話をしていきます。
だからと言って、難しい話はしないのでご心配なく。
読んでいるだけで、おしゃれになれる・・・かも。
今日取り上げるのはコレ。
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全体にまとまりがあり、おしゃれな着こなしだと思いませんか??
引き算というより足し算のおしゃれ。
ニット帽・サングラス・ショルダーバッグ・レイヤード・・・と、良い意味でごちゃつかせている着こなしです。
色について
色合わせの基本で、
- メインカラー
- サブカラー
- アクセントカラー
と分けて考えるやり方があります。
「よくわからんカタカナが並んでいる・・・」と思ったあなたも大丈夫です。
全然難しくないです。
メイン→サブ→アクセント
の順に色を使う面積が少なくなっていく・・・とだけ分かれば今日はOK。
メイン→大
サブ→中
アクセント→小
ですね。
これでオッケー。
簡単でしょ。
これが分かると色合わせがグッと楽になりますし、頭の中がきれいに整理整頓されます。
色合わせを考えるのが楽しくなるはずです。
ってとで、これに沿って進めていきますね。
今回はメインカラーをブラウン系にしています。
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パッと見、「ぬくもり」とか「やさしさ」を感じますよね??
ブラウン!
ベージュ!
が頭を駆け巡ると思います。
基本的に、面積が大きいほど、あなたが感じる”印象”に影響を与えますからね。
「ちょっとちょっと。さらっとベージュ差し込んできたけど、ブラウンとベージュって別物じゃね?」
と気付いたあなた、鋭いですね。
ただ、ベージュとブラウンって似てません??
ブラウンを薄めたらベージュみたいなもんじゃないですか??
だから、同じような色はまとめてしまいます。
あまり細かく分けすぎると、大事な部分がぼやけるので。
この方は、本当に徹底されています。
サングラスのフレーム、ニット帽、革靴、ダウンベストのボア、靴下に至るまでベージュやブラウンで揃えています。
細部までそろえると、着こなしに統一感が出ておしゃれに見えやすくなります。
さらに上手なのは、メインカラーの中でメリハリをつけた配色になっている点。
濃いブラウンのコーデュロイパンツと、その他のベージュアイテムで緩急つけた色合わせになっているんです。
こうすることで、着こなしに奥行きが出て立体感のある着こなしになります。
メリハリをつけないと、着こなしがのぺーっとします。
地味な印象になるので、おしゃれに見えづらくなるんですね。
だからコーディネートの中でメリハリをつけるのはとても大事です。
特にこういった、「ぬくもりある系の色(暖色)」は単色だと野暮ったくなるので、上手に緩急をつけたいところですね。
続いてサブカラー。
やはりブラウン一辺倒だと野暮ったくなるので、他に色を加えてリズムを出したい。
そこでチョイスされたのが、カーキグレーのような色味。
黒じゃないのがまた、上級者ですね。
こなれ感を出してます。
ダウンベストだけでなく、手袋にもグレーを差し込むことでより全体に調和させています。
やり方がさりげない。
にくいですね。
最後にアクセントカラー。
アクセントとして白を加えています。
料理の仕上げにコショウを振って、味をシャープにするようなニュアンスでしょうか。
全色の中で最も明るい白を差し込むことで、着こなしをキュッと引き締めています。
白のチラ見せ部分を指で隠してみてください。
結構地味だと感じるのではないでしょうか??
ブラウンベージュ系は、野暮ったく、重く見えやすいです。
ですからパッと明るい色を差して、シャキッとさせるのです。
地下室のような薄暗い部屋に窓をつけ、日の光を差し込ませるがごとく。
着こなしを引き締め軽く見せる。
引き締めたいからと言って、黒を差してしまうと、より重くなってしまいます。
また、明るくしたいからと言って、トマトのような赤を差すと、うるさくなります。すでに小物をたくさん使っていますし。
足し算のおしゃれだからと言って、引くところは引かないと、ごちゃごちゃするだけでおしゃれに見えません。
この方は過度に色を増やしてないのがGOOD。
サブカラーも主張は弱いし。
ほぼワントーンと言ってもいいくらいです。
だからこその「白」ですね。
しかも袖まくりで白をチラ見せ、
ダウンベスト×手袋のときと同様に、色を散らすことで白の”異色感”を軽減しています。
素晴らしいです。
素材使いについて
素材使いもうまいんですね~。
異素材をうまく組み合わせると、着こなしに立体感が出るのでかなりあか抜けた着こなしになります。
色の組み合わせで差別化するより、素材の組み合わせで差別化する方がさりげないおしゃれな着こなしを作ることができます。
「あれ?フツーっぽいけど何かが違う・・・!」
と感じさせるような着こなしになります。
さて。
ナイロンベストのようなツルツル素材。
ツルツル素材はガサガサ素材と相性が良いです。
異素材同士の組み合わせは、お互いを引き立てます。
例えるなら、甘みと苦みでしょうか。
生クリームたっぷりの甘いケーキと苦み引き立つブラックコーヒーって、無限に往復運動できそうなほど相性バッチリですよね。
この組み合わせはMr.Tも狂おしいほど好きです。
あの落差に虜になる。
ハマる。
ギャップですね。
もう一度見てみましょう。
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つるっとしたナイロン素材と、目の粗いざらっとしたニット。
これがまるで、ケーキをコーヒーで流し込んだ時のようなハーモニーを生み出すのです。
さらに。
ナイロンとコーデュロイも最高の組み合わせです。
理由は光の反射にあります。
ナイロンはツルツルしてるから、テカテカし、想像以上に生地が明るく見えます。逆にコーデュロイは、表面がデコボコ、毛羽立っているため、想像以上に生地が暗く見えます。
つまり、ナイロンとコーデュロイの組み合わせは、まさに”光のコントラスト”を作る。
これが最高のマリアージュを叶えるのです。
PS
「この着こなしを解説して欲しい!」
などあれば、どしどしコメントください。
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お待ちしています。
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