柔らかい素材を使っているからと言ってダサくなるわけじゃないんです。
身体ラインが分かってしまうような服を着てしまうから、ダサくなるのです。
だから、スタイルがいい人なら身体が丸分かりの服を着ていても問題ないのです。むしろ、その方がスタイルの良さが際立ち「おしゃれ!」「かっこいい!」と言われることでしょう。
スタイルが悪い体をありありと見せつけてしまうからこそダサくなってしまうのです。
これが本質です。
もちろん私も、スタイルが悪い自覚があるため体のラインを出さないような工夫を何重にも施しています。スタイルが悪いというのは客観的なデータに基づいているため間違いないです。全国平均よりも脚が短いだけでなく、ヒップも大きいし、O脚のため余計に脚が短く見えます。
そんな私が、自分の体をまざまざと見せつけるようにな真似をして、カッコいいと思われると思いますか??そんなわけありません。服よりもまず、「あの人脚短いね」と違うところに意識が向いてしまいます。それは何としても避けなければいけないのです。
もしあなたも私と同じように、自分のスタイルに悩みを抱えているなら読む価値があるはずです。
Mr.Tの例
ダサくなってしまうのは、
・スタイルが悪い
・身体ラインを出す柔らかい服
この2つの条件を満たしたときです。
柔らかく体にフィットするような服で合っても身体ラインを出さないような服ならば大丈夫だということです。むしろ、そのような服は積極的に着こなしに取り入れるべきです。なぜなら、自分の体型を補正しつつ最大限細く見せてくれる可能性があるからです。
このように書くと、「柔らかく体にフィットするような服で身体ラインが出ない服なんてあるの?」とあなたは疑問を抱くかもしれませんが、あります。ポイントを押さえればそんなに難しいことではないですよ。
まず下の写真を見て下さい。
このボトムに注目。
このボトムはスウェット素材でなかなか細身で、脚にフィットしているのが見て取れると思います。スウェットにしてはさほど野暮ったくないきれいなシルエットをしています。が、脚の形が出ています。特に右足の膝から下が「ぐわん。」と湾曲しているのが分かりますか??
ちょっと分かりづらいので、拡大したものを。
ボトムの上からでもしっかりと伝わりますよね。右脚のゆがみが。
このように、ありありと形を伝えてしまってはいけないわけです。
じゃあ次の写真です。
ボトムをスウェットから細身のパンツにしました。細身で脚にフィットします。でも、先ほどのスウェットより、脚が湾曲してるのがあまり分からないと思います。すると、この服装を見た人は脚が曲がっていることに気を取られず、全身に意識を向けてくれるようになるのです。
では、なぜ同じ脚にフィットするボトムでもこのような違いが現れたのでしょうか??
それは生地の「キックバック性」です。
スウェットのような素材は生地にキックバック性がありません。フィットしたらそのまま素直に形を反映させます。形に合わせて伸びるだけ。でも、スキニーデニムのような伸縮性がありつつもハリ感のある生地は、伸びると同時に戻る性質もあります。なので、脚の形を生地がくたっとならずにピンと張った状態を保てるのです。
また、伸縮性があり過ぎると、どこまでも伸びていってしまい生地にハリ感が生まれません。だから、適度に固さのある生地を選ぶ必要があります。
「じゃあスキニーを買えばいいのか!」と考えるのはちょっと気が早いです。
本質を考えましょう。
脚の形が出なければいいのです。
身体ラインが出なければいいのです。
今回は私の脚の形を例に説明しましたが、本質まで辿っていけば同じです。
・ハリのある固めの生地を選ぶこと。
まずこれを意識してください。
見るべき点はこれだけじゃないですけど、まずはハリのある固めの生地を選ぶ。これが大切です。後は自分の体型に合わせて調節してみて下さい。
慣れてきたらリラックスしたシルエットにして体を隠してみるとか、厚手の生地を選んでみるとかやりようはいくらでもあります。
「身体ラインを出さないこと」が大切ですから。