なんで、こんな矛盾が起こるのか。
一言で言ってしまえば、培った知識が先入観を生むからですね。知識を蓄えれば蓄えるほど、凝り固まった考え方しか出来なくなるとは、よく言われることです。
若い人は新しいものを取り入れるのが早いですが、おじいちゃん世代は自らの知識や経験をもとに「怪しい」とか「めんどくさい」と言って、新しいものを拒絶しようとします。
『LINE』を使いこなすおじいさま・おばあさまがどれくらいいらっしゃるでしょうか?
友人のおばあさまはラインのスタンプを巧みに使いこなすそうです。
実際そのLINEを見せてもらったことがありますが、まさかおばあさまがLINEをしているとは思えなかったですよ。
ですが、一般的には知識や経験を積むほど、そこに居座り続け離れようとはしなくなるものです。
どっかの本で読んだんですけど、『知識を蓄えれば蓄えるほど、クリエイティブ力は向上するが一定ラインを超えるとインプットの効果はガクッと下がる』そうです。インプットのし過ぎは、思考の自由を奪っていくんですね。
何も知らなかった自分が、インプットしていくことでいつの間にか『常識』が生まれ、その常識から離れることが出来なくなってしまうということです。
また、『ゼロベース思考』という著書の中では、常識に縛られるからこそ、「私たち(コンサルティング会社)は、あらかじめ予備知識を持たないでクライアントのところに向かって助言をする」といったことが書かれていましたね。
外側の人間が見て、初めて見えるものがあるということです。
内側の人間には、バイアスがかかってしまい客観的な視点で捉えられなくなっているということです。
これらは感性とはちょっと違う視点ですが、根本は同じです。
『知識や経験は感じ方・考え方を制限する』といった意味では。
知識や経験は、無知な人間にモノサシを与える。
知識や経験を詰め込むほど、明確な”目盛り”が刻まれてゆく。
そして、そのモノサシでしか物事を測らないようになる。
測れるものは一部にすぎないのに。
by Mr.T
うお!かっこつけちゃった!てへぺろ!