『統一感』は、このブログのツインタワーのひとつです。
核概念。
『統一感』とは、
「合う!」ってことです。
「そのトップにそのボトム、合ってるね!」
もしくは、
「この服、あなたに合ってるね!」
これらの発言はどこから来るのか?
『合う』とは何か?
正体は何なのか?
それをこの記事で明らかにしていこうと思っているのです。
誰も語ってこなかった、『合う』の本質についてあなたは知ることになるのです。
しかし、理解するためにはあなたに頭にびっしりとこびりついた常識を取り払う必要があります。
あなたは、自らの常識をどれほど取り払って考えることが出来るでしょうか??
『統一感』の正体
以前、『統一感(まとまり)』を出すためには、『共通点を抜き出すこと』と解説しました。
同じ要素が増えれば増えるほど、似通ってくるのは当然ですよね。
日本人の外見的要素で考えるなら、『欧米人よりもアジア人』のように。
皆意識しないけれど、『合う』とはそのくらいシンプルなものです。
共通点があればあるほど、『合って』いく。
当然共通点があれば、相違点があります。
むしろ相違点の方が多いでしょう。
同じグループに属する
この『共通点』と『相違点』はどこで生み出されるかと言うと、
人間の脳です。
人間の脳が判断するのです。
実際に見ているものの形や色の共通点と相違点。
イメージなどの見えていないものの共通点と相違点。
『物理的』と『精神的』と言ってもいいでしょう。
見える世界と見えない世界の中に、共通点と相違点がある。
人類と宇宙人
例えば、この宇宙に私たち人類以外の高等知的生命体がいたとします。
私たちは『〇』と『0』を同じようなものとしてグルーピングするでしょう。
曲線で形作られているし、形としては共通点を見いだすことが出来ます。
明らかに『〇』と『△』より、共通点があります。
しかし・・・・。
宇宙人はそうとは限らないのではないでしょうか?
認知プロセスが全く違う可能性もあると思うからです。
その場合、『〇』と『△』に共通点を見いだすかもしれません。
「そんなことあるわけないだろ。」
とあなたは思いますか?
私たちの脳は、現実をありのままに見ていません。
脳が作り出した映像を見ているのです。
よく映画とかアニメでありますよね。
きれいで整備された世界に住んでいたと思ったら、本当は建物が倒壊しそうなほどボロボロな世界だったみたいなオチ。
現実にはそんな極端なことは無いと思いますけど。
(ただ、同じ世界を見ていても考え方が変わり、世界がガラリと変わって見えることはあると思います。これは精神的な次元の話ですね。)
錯視、ありますよね。
『ボーダー着ると太って見える』ってヤツです。
錯視が起こること自体が、この世界をありのままに見ていないということの証明なのです。
脳が映像を作り出していることの証明なのです。
もしかしたら、私たちが『〇』と『0』を『〇』と『△』のように見ているのかもしれません。
脳の構造がガラリと変わってしまえば、
『どう見えるか』
『何に共通点を見いだすか』
もガラリと変わる可能性もあると思います。
日本人と外国人
日本人は即座に『円=〇』という図式が成り立ちます。
しかし、日本に来て日本語の勉強を始めて間もない外国人だったらどうでしょう?
外国人
「『エン』・・・?
・・・。Oh…!!!『 yen』のことデスネ!!
ワタシ、ベンキョウシテル、、ワカリマス!!」
「勉強始めたばかりの外国人がこんな話せねぇだろ!」というツッコミは、今はご遠慮ください。
外国人にとって、『円=¥』の図式の方が成り立ちやすいでしょう。
『円』は日本で生活していれば、毎日のように触れるものですから。
日本人は『〇』『0』『円』を同じグループとして瞬時にまとめることが出来ると思いますが、外国人はそうはいかないはずです。
「ドウシテ『エン』ガ、オナジデスカ??」
と理解できないはずです。
「『円=サークル』だよ。」
と教えてあげることで、
「Oh!!! I see!!! I see!!!ナルホドデスネ!!」
と『円=〇』の図式が成り立つようになるのです。
知識を得ることで、新たなつながりが見えます。
共通点を新しく作ることが出来るのです。
『認知システム』と『知識・経験』
『人類と宇宙人』と『日本人と外国人』の話をしたのは、
あなたに、『認知システム』と『知識・経験』が共通点を作り出すことを分かってもらいたかったからです。
実際には、脳の構造はどんな宇宙人も同じかもしれません。
でも、正直そんなことはどうでもいいのです。
私の妄想の話です。
人間が『同じ』と『違い』をどのように区別するのか、
今までの『アタリマエ』を脇に置いて考えてもらいたかったのです。
大事なのは、脳がジャッジしているということ。
ありのまま情報を受け取っているのではないということ。
世界はただそこにあるだけです。
共通点と相違点を勝手に生み出しているのは人間の脳です。
本来意味のないものにも意味を見いだせるのが人間の脳です。
人間の認知システムが『共通点』を生み出します。
人間は楽をしたがりだからです。
(詳しくは『2年半かけて見つけた、あなたをおしゃれにする4つの要素』を参照してください。)
ストックした知識が『共通点』を生み出します。
知識がイメージを形作るからです。
今日話したことは、あなたが固定観念をいかに外せるかがカギです。
あなたは今、ファッション真髄に迫りつつあるのです。
まとめ
『合う』とは共通点を抜き出すことです。
そして、その『合う』は、人間の脳が判定を下しています。
認知システムと知識。
標準装備のシステムと外から得られる知識があなたの『合う』を作り出します。
「その服合っているね!」
という言葉は、
『標準装備の認知システム』+『その人が今まで溜め込んできた経験・知識』
によって生まれます。
つまり、個人個人の経験や知識によって、『合う』というのは微妙に異なるということです。
PS.
もし、難しく感じたら、基本に立ち返ってください。
『共通点を抜き出すこと』
これが全てですから。
認知だの、知識だのという話は、
『何』が共通点を作るのかという話ですから。
その『何』を知ることが出来たとき、あなたは『合う』の真髄を理解したときです。