個人的には、ジャケットの着丈は少し短いぐらいがいいと思います。
長いと不格好になりやすいです。
よくあるファッションサイトの、『初心者はきれいめを目指すべき!だからまずはジャケットを手に入れよう!』っていうのは間違いです。
難しいです。
ジャケットは。
『羽織ればオールOK!』な代物じゃ全然ないんですね。
バランスを取るのが大変です。
もちろん着こなし次第ではあるのですが、基本的には『ちょい短め』を選ぶべきです。
ジャケットの着丈が長いと全身のバランスが悪くなるからです。
ジャケットを羽織っている外国人のスナップを見て、
「かっこいい~!!」
となるのは『脚が長いから』ですよ。
脚が長いから、着丈が長めのジャケットでもバランスを保てる。
そもそもジャケットの着丈は長い
そもそもの話ですが、ジャケットの着丈はちょっと長めです。
だから、背が低い人ほど全身に対しての占有面積が大きくなってしまうんですよね。
その結果ちんちくりんな印象になってしまうのです。
脚、つまりボトムの面積が少なく見えてしまうのです。
これは『比』の話です。
同じ量の水をコップに注ぐとしても、大きいグラスと小さいグラスとでは、量の感じ方に違いが生まれますね。
大きいグラスでは量は少なく見え、
小さいグラスでは量は多く見えます。
水自体の量が変わらないのに、グラスの大小で見え方が変わるのです。
ファッションも同じです。
背が低いというのは、体の面積が小さいということです。
その分、トップの面積は大きくなりがちです。
自分の体型に合わせてアイテム選びをシビアに行わないと、ずーーっと整わない地獄にハマり続けることになりますよ。
「おいおいちょっと待てよ。小さい人もジャストサイズを着ることが出来るように、S・M・Lとサイズ違いがあるんでしょ?」
確かにそうですが、
背の高い人よりも、『服に着られている感』が出るのは小さい人が多いと感じます。
言うほど、着丈に違いがあるわけではないですし。
例えば、180cmの人と160cmの人の着るジャケットの着丈に20cmも違いがあると思いますか?
今適当に検索して、ジャケットの着丈を調べてみましたが、
・S/68.5cm
・XL/73cm
でした。
もちろん着丈だけで、そのアイテムの大きさが分かるわけではないです。
しかし・・・。
おおよそのイメージはつかめると思います。
SとXLと比較しても、その差はたった4.5cmしかないのです。
だからこそ、背が低い人は上下のバランスについてシビアになる必要があります。
自分で上下のバランスを考えないといけないのです。
「Sサイズだ!わーい!」と決して手放しで喜んで買ってはいけないのです。
また、
おしゃれは、大きく分けてトップとボトムの2つで構成されます。
トップの面積が大きくなるほど、ボトムの面積は小さく感じられるのです。
グラスが大きいと水の量は少なく感じるように、トップが大きいとボトムの面積は少なく感じるのです。
下半身の面積が少しに感じられ、結果脚が短く見えるというレスキューな事態。
そんな事態、絶対避けたいはずです。
脚が短く見えて不格好に見えるなんて。
「あの人脚短くない??」
と陰でクスクスと笑われるのは誰しも嫌ですからね。
だからみんな「メリハリをつけなさい」って言うんですね。
メリハリをつける理由をみんな語ってくれませんが(というか語ることが出来ないのですが)、
その理由のひとつは、
脚の長さをごまかしなさい
ということです。
メリハリがつけばごまかせるから。
女性のファッションを見て下さい。
ハイウエストのジーンズに着丈の短いトップスを着ますよね。
photo by http://wear.jp/
めっちゃ脚長く見えません?
この着丈問題は、上下のバランスという、ファッションの根幹に絡んでくる問題なのです。
明らかになおざりにしていい問題ではありません。
だから、解決に向けての第一歩として『シグナル』に登場する坂口健太郎を見て学びましょう。
いい感じに短い着丈です。
ドラマを楽しみながら、坂口健太郎に注目してみて下さい。
楽しみながら、ファッションのお勉強が出来る。
一石二鳥ですね!
PS.
『比』でファッションを捉えるというのは非常に大切です。
これが、感覚でおしゃれを身につけたファッショニスタたちが無意識にやっている考え方です。
要は『バランスを取る』ということですが、その秘密は『比』なのです。
PPS.
さらに上下のバランスを整えたいという勉強熱心なあなたには、こちらもオススメ。