いますよね。
『教えて!goo』とか『Yahoo知恵袋』とかで。
おしゃれ初心者と思しき人が、
「おしゃれが全然分かりません。何をしたらいいですか?」と質問すると、毎回のように「まずは自分の好きな服装を見つけましょう。」と書き込まれています。
そうじゃなくても、ネットでファッションサイトをいくつか見ていれば、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
確かに、自分の好きな服装を見つけることは大切です。でもこれって、なかなか初心者にとっては酷な話です。
まず、右も左も分からない初心者が自分の好きな服装を見つけるまでに大変な時間がかかりそうです。しかも、つたない知識で方向性を決めたら、後々修正が大変だと思うのは私だけでしょうか。
私は、せっかちさんのストレスを最高潮にするほどの優柔不断さを兼ね備えているので、いまだに好きな服装・ジャンルがありません。「好きな服装は何ですか?」と聞かれても即答できません。「・・・・。」と考えた後、「私の感性に刺さる服装です。」と答えるかもしれません。(かもしれません。と言う語尾にも表れてしまいましたね・・・笑)
雑食系です。
目移りしやすい浮気野郎です。
色々なジャンルの服装が好きです。
でも、自分で着ると似合わないものはテンションが下がるので着ないようにしています。
いくら好きな服でもかっこよく見えなかったら、私にとっては意味がありません。
自分が着ても似合わない服装は、憧れとして卒アルのようにしまってあります。
私が言いたいのは、自分に似合う服装から始めてもいいんじゃないか?ということです。
好きじゃなくて、自分に合うものから。
自分に合うものが一番かっこよく見えると、私は思うんですけどね。
『自分の好きな服装を見つける』ことへの対義語として語られがちなのは、”一般的に言われる”『人にウケるファッション』です。『人にウケるファッションを目指す』と、「量産型だ」「個性が無い」などの、人と同じ服装になることをディスられます。
それが、自分に似合う服装を見つける人たちは気にしなくてよくなります。
自分の好きな服装を見つけるのでもない。
一般的に言われる『人にウケるファッション』を目指すのでもない。
自分に似合う服装を目指すのです。
後述しますが、自分に似合う服装を見つけるには客観的にならないといけません。自分を見つつ、どう見られているかを考える。
こう考えると、一番ハードかもしれませんね。笑
そうだとしても、
最初に向かう方向性としては私は最適だと思うのですが、あなたはどう思いますか?
その結果、多少個性的な服装になろうが、量産型と言われようが、”自分”と”他人”のバランスをうまく調合して歩いた結果です。自信を持ちましょう。
正しい道を歩いて来たのなら、素敵な服装になっていると思うのですが。
で、この『正しい道』が難しくて。
根拠のない主観的過ぎる『自分に似合っている』というのはダメだということです。
さっきも言いましたが、
正しい道を歩むためには客観的な視点を持たなければいけません。
これが一番難しいところです。
効果的なのは、他人の声をもらうことです。
自分に対して他人がかけてくれた 「その服似合うね!」 をかき集め分析するのが良いです。
たまに、とんでもない見当違いのことを言う人がいるので、”声”を多く集めた方が正確な分析が出来ます。
(前、5人ぐらいの男女グループが、私が以前勤めていたお店に来店されました。一番おしゃれに気を遣って感じの女性がちょっと地味めな男性に対して「これ〇〇に似合うよ!」と繰り返していたのが印象的です。正直、全然似合ってなかった・・・。)
多くの声を集めれば集めるほど、無難な結果に落ち着いていきます。似合うにおいて、無難とは正確さです。1人より2人、2人より3人といったように人数を増やしていけば行くほど、正確になっていきます。
あなたに似合ってるかどうかを決めるのは、あなたではありません。
大衆が決めます。
私は、似合うメカニズムについて独自に解説していますが、最終的にはあなたを見る人が決めることなのです。(私はみんながどのように『合う』を判断するかを心理学的な視点から説明しているということです。)
あなたを見る人にとって、似合っていなかったらその人にとっては似合っていないということになってしまいます。残念ながら。人間見るもの・聞くもの・感じることは違います。そこにどうしても個人差が生まれてしまうのは仕方のないことです。
だから、出来るだけ多くの『似合う』の声をかき集めるのです。
そうすれば、だんだん自分に似合うものが分かってくるはずです。
そして、注意してもらいたいのは友達や家族の意見は特に吟味する必要があるということです。
接する頻度の多い身近な人たちは、あなたを正確に把握することが出来ません。心理学では、接触頻度が多いと魅力度判断レーダーが正常に作動しなくなるということが言われているからです。
これが、恋愛心理学でもよく使われる『ザイアンス効果』というものです。接すれば接するほど、その人物を魅力的に感じてしまうという有名な心理効果のことです。
少し、街を歩けば顔の釣り合わないカップルも少ないながらも見かけます。
その下克上に、この心理効果は少なからず貢献しているはずです。
街で見かける美女は意識するまでもなく瞬時に判断できるのに、家族や友人など近しい人の判断は難しくなります。美人なのか、違うのか。
それは、あなたがその人について性格や行動など色々知ってしまっているからです。
『知っている』ことが容姿の判断を邪魔しているのです。
(これはノイズとも言えます。)
街の美女については性格も何も知らないからこそ、ストレートに容姿を判断できるのです。
近しい人のあなたへの評価は良くも悪くも狂っている可能性があるのです。
だから、参考程度に留めておきましょう。
そう考えると、”声”を集めるのは困難を極めますよね。
全くの他人から「似合ってるね!」と言われることはそうないですし。アパレルスタッフの「似合ってますね!」は、ビジネスが絡む以上、100%本心で言っているのかは分かりません。
だからこそ、自分で客観的に判断する軸が必要です。
その軸を提供する役割を果たすのが、このブログだと思っています。
「じゃあ、それ先教えろよ!」
って言いたくなりますよね。
ごめんなさい。笑
でも、”声”をもらうのは本当に大切なんですよ。
自分だけで判断するのではなくて、他人の声とすり合わせていくというのが。
そうやってより正確に自分を把握できるようになるからです。
どうしても、一人で考えていると思わぬ方向に行きがちです。
それを修正するためにも、他人の視点は必要です。
これは、『似合う』ことに関してだけではなく、服選び全般にも言えることですが。
じゃあ、その判断軸は何かってことですが、今回の記事だけでは語りつくせないのでここでは書けません。
と言うと、
Booooooooo!!!!!!
と盛大に非難が殺到しそうなので、ヒントを残しておきます。
それは、『統一感』です。
ブログの記事で、『統一感』について事あるごとに触れてます。
それくらい大事なものだからです。
私のコア概念でもあります。
統一感についての記事を読みながら、『自分に似合うとはどういうことか?』を考えてみて下さい。
ここで、
「めんどくせぇ・・・。」
と考えるのを放棄してしまうと似合う服装を見つけ出すのは無理だと考えて下さい。
自分に似合う服装は、最終的には自分でしか見つけられないと、私は考えています。
・身近に教えてくれる人がいないし
・いたとしても微妙な確率が高い
からです。
私が実際にあなたとお会いして、顔を拝見して・・・というのは難しいですしね。
パーソナルカラーの専門家(その人に合う色を提案してくれる専門家)も、男性に対して微妙な提案しか出来ていないと感じることが多々あるからです。(ネット上で見る限りですが・・・)
それに、アパレルスタッフも、人に似合うのがどういうことかを考えている人はとても少ないです。
つまり、外の力に頼って自分に似合う服装を見つけるのは至難の業なのです。
その証拠に、『似合う』に関して有力な情報をもらえた人が今までいたでしょうか?
・・・・・。
今、あなたの心の中で出た答えが、全てを物語っています。
最初の質問から随分遠く離れたところに来てしまいましたね・・・。
最初の方の質問覚えていますか?
あなたは似合う服装を目指すのが最適なんじゃないでしょうか?
という趣旨の質問です。
ここまで読んでどうでしょうか?
好きな服を着ますか?
一般的に言われるウケる服装を目指しますか?
それとも、
自分に似合う服装を目指しますか?
おしゃれは自由です。
どれを選んでもいいと思います。
ただ、『似合う服装』こそが、あなたにとっての、個人にとっての正解の服装だと私は思います。