単調さ・つまらなさは罪

自分の服装を考えるとき是非持っておきたいのが

「単調」になってないか

という判断基準です。

 

人は単調でつまらないもの、退屈なものが大嫌いです。
逆に言えば楽しいこと、面白いことは大好きです。

 

これを踏まえると、単調な着こなしをするべきではありません。
それはつまらないものと認識され、おしゃれでないと判断されるからです。

 

これはおしゃれを考えるときだけでなく、
あらゆる場面で顔を出す人間の本質です。

 

つまらないということは心が動いていないということです。

心が動かない状態で「おしゃれ!」「かっこいい!」という言葉が出てきますか?
出てこないですよね?

 

人が「おしゃれ!」と言うときには心が動いているのです。
人が「かっこいい!」と言うときには感情に変化があるのです。

 

ジャニーズのファンが本物を目の前にして「かっこいい、かっこいい・・夢みたい・・・」と涙を流しながら喜ぶのは、感情が大きく揺さぶられたからです。

 

だとするならば、

「単調さ」について理解することがおしゃれの本質に関わることだというのが理解できるのではないでしょうか?

なぜなら、「単調さ」について理解することは、人間の心を理解することだからです。

 

つまらない・退屈というのは、感情を1ミリも動かしません。

 

 

 

つまらないとは?

 

映画の長い会話シーンで寝ちゃう人、いますよね?
(私の父親なんですけど・・笑)

ちょっと内容が難しい話だと、専門性の高い言葉が出てきたりして、しかもそれを主人公たちの会話から読み取らないといけない時もあります。

2時間ほどの映画。
物語の理解に関わるキーワードがさらっと会話の中に出てきたりしますからね。

そういう会話シーンでも集中して見ていないと置いてかれてしまいます。

よく分からないなぁと思ったら最後、
睡魔に襲われ夢の中です。

 

でも派手なアクションシーン、緊張感が張り詰める場面では、さっき寝てたのが嘘のように画面に食い入るように見ている。(分かりやす過ぎでしょ。笑)

で、映画の最中に「あれ?コイツ味方じゃなかったっけ?」「いつ敵になったん?」みたいに聞いてくる。笑

 

マジでやめて欲しい。笑

 

まぁ映画じゃなくても難しい本とか読んでると一瞬で眠くなりますよね?
(予備校時代、聖書を子守歌代わりに読んでた講師がいたなぁ。)

 

つまり、

つまらないということは罪なのです。
退屈させてはいけないのです。

 

 

 

 

デザインと「単調さ」

 

デザインの世界でも、単調なデザインを基本的に避ける傾向があります。

デザインをする基本的な意味として、多くの人に分かりやすく伝えることを前提に据えています。デザインはアートや芸術のように独りよがりな世界ではなく、そのデザインされたものを受け取る人がいて成り立つ世界です。ですから、見る人を意識し、その人に伝わるように考えるのは根底にあるべき考えです。

 

だから、デザインを考えるとき、シンプルになることが多いものです。
複雑なデザインは伝わりづらいですから。

 

このとき付きまとう問題が、分かりやすいけれどもつまらなくなるというものです。

人間は心が動かないと、行動に結びつきません。

 

デザイナーは分かりやすく伝えるという問題をクリアしたら、今度はいかにそれを見てワクワクさせるかということ考えなければいけません。

そうしないと、行動を促せないからです。

 

こうやって書くと難しく感じるかもしれないですけど、あなたも経験あるんじゃないでしょうか?

 

例えば、あなたはサークルの勧誘活動をしたことがありますか?

別にサークルじゃなくてもいいんですけど、自分が所属している組織に新入生を勧誘するとき、自分たちのイメージを伝えるためにチラシとか作りますよね。

そのときに、白い紙に黒の文字で「サッカーサークル 新入生募集」だけで終わらせないですよね?
シンプルで分かりやすいですけどつまらないです。心が躍りませんよね?

 

楽しそうな写真やイベントの日程とか貼り付けたりして、新入生が「このサークルに入ったら、最高に楽しい大学生活が送れるわ!」というイメージを持ってもらうために頑張っていたはずです。

ここまで明確に言葉に出来なくても、無意識のうちではこのような目標に向かって勧誘活動をしていたはずです。

新入生が自分たちのサークルに「入りたい!」と思うには、まず心を動かさないといけないからです。

 

あなたが勧誘活動をされた側だった頃を思い出すともっと実感が湧くのではないでしょうか?

無数にサークルがある中、自分が所属したサークルを選んだのはなぜですか?

そのサークルに所属した自分の未来に思いを馳せ、心が高ぶったからではないですか?

やりたいことが最初から決まっていたにしろ、そのやりたいことはそもそも自分の気持ちを高ぶらせるものだということです。

 

このように、分かりやすくても心をワクワクさせなければダメです。
ただ情報を伝えるだけじゃ人間の心には響かないのです。

 

またデザインの話に戻ります。

ではこの単調なデザインを変えてワクワクするようなデザインにするにはどうしたらいいでしょうか?

 

分かりやすさを損ねることなく、ワクワクするようなデザインにしたい。

そんな時には、奥行きを出すというのがひとつの解決手段です。

 

奥行きを出すと、つまらない退屈なデザインから知覚を刺激する面白いデザインになるのです。と言っても、現代に生きる私たちからすれば、結構当たり前なスキルだったりします。

 

 

例えば、背景が無地の水色のチラシがあったとします。

この背景を上から下に向かっていくにつれて、濃い色からだんだん薄い色にしていく。グラデーションです。これでデザインに奥行きが出るようになるのです。

 

後は背景に水玉や文様やパターンを入れてみたり。

 

多分普通に学校の総合の授業とか美術とかで何かしらデザインする、もしくはレイアウトするという経験があれば誰しも思いつくような工夫です。背景地味だからちょっと工夫を凝らそうって無意識にやってることだと思うんです。

 

だから、そんなに難しいことではないんです。

ただ、これらをきちんと理解してやっている人はいません。
みんな何となくわかっているんです。こうした方がいいだろうなって。

 

曖昧なままやるのときっちり理解してアウトプットするのとじゃ雲泥の差があります。

何となくこうした方がいいとは分かるんだけど、何のためにするのか分からないと適切な場面で使えるようになりません。細かいところで決定的な違いが生まれます。

 

適当に背景に模様や水玉を書きまくって本来伝えたいことを伝えることが出来ないというのが致命的なミスだということは、ここまで読んできたあなたなら理解できるはずです。

 

分かりやすいデザインだけでは心が動かないから奥行きを出そうという趣旨だったからです。
分かりやすさを損ねることは本来のデザインの目的を見失っているからです。

 

あなたはこの記事を読んだ以上見誤ることは無いでしょう。

 

ひとつ勘違いしないでほしいのは、デザインの単調さを回避する手段は「奥行きを意識すること」だけではありません。あくまでひとつの手段です。

 

大切な部分は変わりません。

・分かりやすいこと。
・退屈にしないこと。

です。

 

で、ようやくここからがおしゃれについての話になります。
お待たせしました。長かったですね。

 

 

 

単調な服装とは?

 

分かりやすい例を挙げるなら、シンプル過ぎる服装です。
もっと抽象的な表現をするなら構成要素の少ない服装です。

ジーンズにTシャツが代表的ですね。

 

普通に着てたら、まずかっこよく見せるのは難しい。

スタイルが良ければ別ですけどね。

 

マッチョなら、ジーンズ×Tシャツスタイルがのっぺりしちゃうところを自前の筋肉でカバーできますし、
顔の彫りが深いのなら、顔でTシャツスタイルに奥行きを与えることが出来るからです。

 

難易度の高いTシャツスタイルを自前の体で補っているんです。

 

だから骨格がしっかりしている、顔にメリハリがある欧米人はシンプルなファッションをしても寂しくなり過ぎず着こなすことが出来るんです。羨ましい。

 

言ってしまえば、日本人は欧米人に比べ起伏の無い体をしていますから、構成要素の少ない体ということが出来ます。

 

例えばマッチョと標準体型の人を絵にかいて表現しようとしたとき、書く手間がかかるのはどちらでしょう?

答えはマッチョですね。

 

※標準体型 参考例

 

起伏の無いつるんとした体は描くのが楽です。
逆に盛り上がっているところとへこんでいる部分がある筋肉質の体は描くのが大変です。

 

このように筋肉があるだけで、構成要素は増えます。

だから、構成要素の少ないジーンズにTシャツのような恰好をするときは、見栄えが良くなります。
つまらな過ぎるということがないですからね。

 

しかもこの筋肉という構成要素はチープさがありません。

 

つまり、リアリティがあるということです。
今回は長くなってしまうので書きませんが、男性においてリアリティがあることは非常に大切です。

男性がジャラジャラとアクセサリーをつけると嘘っぽくなるのと同じ話です。

 

(マッチョすぎるとスタイルが崩れるので注意は必要ですけどね。)

 

だから、むやみに構成要素を増やせばいいという問題ではないんです。

服だけでなく、「自分」を含めて着こなしを考えていくという視点が欠かせないのです。

 

「じゃあ体的に不利な場合、構成要素の少ない服装(ex.Tシャツ×ジーンズ)をかっこよく着こなすことが出来ないの?」

 

と考えてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。

Tシャツをかっこよく着こなすためには様々なアプローチの仕方が考えられます。

 

髪型を整えるとか、統一性を意識する、メリハリをつける、奥行きを考える・・・などですね。

もっと具体的なやり方については追々お伝えしていきますね。