司会「レディースエン、いや・・・女子はいなかった・・・。ジェントルメン!!ついにこの日がやってきました!前代未聞!脚長テクランキングを決める日が!今日は、審査担当であり、自らも下半身ブス、足オタを公言してやまずない下半身の権威、Mr.T氏にお越しいただいております!」
Mr.T「よろしくお願いします!」
司会「審査はどうでしたか?やはり難しかったですか?」
Mr.T「そうですね、、、審査は結構難航しました。おしゃれはやはりトータルバランスなので。パーツは組み合わせ次第で、輝きが増すこともあれば、その逆も当然あります。点取り屋のFWだけでサッカーが出来ないのと同じようなものです。」
司会「なるほど~。それでもランク付けをしたということですよね?それはどのような基準で選ばれたんでしょうか??」
Mr.T「はい。ランキングの名を冠する以上、格付けさせてもらいました。私は下半身を整えるために常人をはるかに超える試行錯誤をしてきました。その中でより簡単に下半身を整えることが出来たもの、私自身が信頼を置き、つい使ってしまうテクを選ばせていただきました。」
司会「つまり、独断と偏見ということですか・・・?」
Mr.T「そう思われても結構ですが、私は気にしません。他に下半身の権威がいますか?」
司会「・・・すごい自信ですね。楽しみにしております。」
Mr.T「ええ。楽しみにして下さい。」
司会「果たして栄光の第一位に輝くのは何なのか・・・!?前置きはこれくらいにして、早速発表に移りたいと思います!5位からの発表です!では、5位は―――――」
第5位:スキニー
司会「おっとぉぉぉぉ!!!まさかのスキニーが5位だぁーーーー!!早くも番狂わせが起こってしまったかーーー!?これは一体何が起こっているのでしょうか?おっと!!会場からは早くもブーイングが巻き起こっているぞーーー!!T氏、T氏ーーーー!!」
Mr.T「はい。これには私なりの理由があります。」
司会「どういうことですか!?スキニーと言えば、下半身をスッキリ見せたいときに使う王道アイテム。スタイルを良く見せたいとき、誰しもが頼りにするじゃないですか!?」
Mr.T「確かに、脚長に見せるだけならもっと上位に食い込む実力があります。」
司会「なら、どうして・・・??」
Mr.T「それは、脚”だけ”ならの話です。この会場の皆さんにお聞きしたいのですが、ボトムを試着するときにきちんと全身のシルエットをしっかり確認出来ていると、断言できますか?」
司会「会場からは、『当たり前ぇだろ!なめんな!』という声があちこちから挙がっていますが・・・T氏?」
Mr.T「おそらく断言できる人でも、見れていない可能性は非常に高いと、申しておきましょう。脳の構造上、全体と部分は一緒に見れないのです。おそらく試着室などの狭い空間だと、鏡との距離が近くどうしてもディテールやデザインに注意が向かってしまうはずです。そして、この知識が無いと、このバイアスを取り除くことは非常に難しいです。」
司会「な、なるほど。そこまで考えていたんですね。会場も少しクールダウンしたみたいですし、話の続きを聞いてみましょう。」
Mr.T「私は、細身のボトムは”下半身を削り取っている”という考えです。スタイル問題で取り沙汰されるのが、頭身バランス(頭の大きさ)です。この大きさを変えられない以上、下半身だけに注目して、その面積をむやみに削り取ってしまうのはどうか・・・と考えるのです。実際私は、スキニーを穿く頻度を減らした結果、体型がキレイに見えることが多くなりました。」
司会「実体験に基づき、導き出した答えだということですね。会場の一部からブーイングが巻き起こっていますが、とりあえず先に進めますね。」
Mr.T「覚悟はしてました。また、『脚長テク』からやや逸れてしまうとは思ったのですが、スタイルアップの最終的な利を考え、5位としました。」
司会「えーゴホン・・・・序盤からなかなか波乱の展開でしたが、気になる第4位は―――――」
第4位:太めのボトムス
司会「太めのボトムスだぁーーーー!!スタイルを良く見せたい人からは敬遠されがちな太めなボトムスだが、何でここにランクインしたのかーーー!?気になるその理由は?」
Mr.T「ボトムスのシルエットということで、さっきの話とつながります。やはり頭を小さく見せたい思惑があるからです。それと、私のようなO脚、下半身デブをすっぽり覆い隠すこともねらいです。」
司会「ほほう。下半身をすっぽり隠すことで、理想の脚を思い浮かべてもらう作戦ですね!」
Mr.T「良くご存知ですね!その通りです。ひとつ補足をしておきましょう。ボトムスの太さについて、です。太めのボトムスは脚を長く見せるポテンシャルが高いですが、やり方を間違えると、残念な下半身が出来上がることになります。その点、細身のボトムスは平均点は高めです。」
司会「太めのボトムスは30点~90点を叩き出す力があるのに対して、細身のボトムは60点を付近をウロウロする感じでしょうか。」
Mr.T「まさにそんな感じです。」
司会「あっという間に折り返し地点!いよいよ3位の発表です!」
第3位:落ち感
司会「3位は~落ち感!これは納得されるジェントルメンも多いのではないでしょうか~!?スタイルアップ・脚長に見せたいのであれば、落ち感の重要性に気づいている玄人も多いでしょう。ではT氏の選考理由です!」
Mr.T「はい。下にストン、するんと落ちる素材によって脚の形を認知させないテクニックですね。先ほどの話と共通しますが、脚を極力出さないことによって、理想をイメージさせる。しかも、下にストンと落ちる素材はスラックスに使われるような柔らかい素材が多く、その柔らかい素材で隠すことによって、よりほっそり感じさせることが出来ます。逆にごわごわした硬い素材だと、中に入っている脚を太く感じさせることもあります。太パンと柔らかい素材の相性は抜群ですね!」
司会「女性も柔らかな素材でより華奢に見せたりしますよね!」
Mr.T「そうです。柔らかい素材は体の線を拾い逆効果になることもあるんですが、落ち感のある素材を選ぶことによって体をほっそり見せてくれます。しかも、そのおかげで下半身の重心も上げることが出来るのでスタイルアップ効果も見込めます。実はメンタリストDaiGo氏もこれを使ってモテ体型に近づく服選びをしています。」
司会「えぇ~あのDaiGo氏ですか!?それは服にも心理学、抜かりなしですねー!!ではいよいよ第2位の発表言っちゃいましょうか!」
第2位:同色合わせ
司会「第2位は~同色合わせだぁぁぁぁ!!!色による視覚効果をねらったものですね!司会の私もよくやります!では選考理由を!」
Mr.T「色は視覚情報の80%以上とも言われます。だからこそ、ボトムから靴まで同じ色で合わせることは絶大な脚長効果を生みます。これは当たり前すぎる事実ですが、この2位の重さをかみしめてもらいたいです。紺、黒、ダークグレーなどの濃く暗い色だと、効果UPです。黒×ダークグレー、紺×黒などでも十分効果はあるので、真っ黒にせずとも良いでしょう。」
司会「無駄なものを排除して、ひとつなぎにするようなイメージですね!」
Mr.T「まさしく。通常、下半身を形成する要素は2つか3つ。ボトム・靴下・靴ですね。普通は分断している。でもその境界線を同色で馴染ませ、ぼかし、繋げるんですね。本質的には女子が着るワンピースのようなことを色でしている感じです。ワンピ―スを着ている女子は、タテに視線が流れ、すらっとして見えますよね?」
司会「確かに!ワンピースは『ひとつなぎの』って意味でもありますからね!では、ラストです!今手元に二つ折りされた紙があります。この中に1位が書かれています。では・・・・」
第1位:革靴
司会「か、革靴です!1位は革靴です!では選考理由をMr.T氏に述べていただきます!」
Mr.T「はい。革靴は、男が唯一、身長を高く見せられるアイテムです。視覚効果で欺くのではなく、物理的にプラス出来るのです。」
司会「たった数cmなのでは?」
Mr.T「もちろんたった数cmに過ぎません。しかし、この数cmはとても大切です。それに本当に大切なのは、身長を伸ばすことではありません。」
司会「と言うと?」
Mr.T「股下を伸ばすことが出来るのが何より大事なのです。脚がスラリと長い人に『驚異の股下○○センチ!』といった見出しをつけることがありますが、股下の長さは脚の長さを表す指標のひとつです。それを長く出来るのは、下半身ブスにとっては何よりもありがたいんですよ。それがたった数cmだとしても効果は絶大です。」
司会「なるほど!唯一の物理的伸長要素が決めてだったわけですね!」
Mr.T「はい。しかし、決め手はそうですが、革靴には視覚効果も非常に高いポテンシャルを秘めています。」
司会「更なるメリットがあると・・?」
Mr.T「そうです。本当にたくさんの観点から語ることが出来るのですが、今日は代表的なものをひとつ挙げておきましょう。それはスニーカーと違いつま先からかかとにかけて傾斜があるということです。スニーカーは平たんなフラット構造なのに対して、革靴はかかとに向かって坂になっているのです。それが人体の一番端っこ、つまり足に配置できる。これは想像以上のメリットなんですよ!」
司会「おお・・・ヒートアップしてきましたね。具体的にはどんな効果があるんですか?」
Mr.T「あぁ・・・私としたことが。失礼しました。この傾斜のおかげで、革靴は、正面から見たとき剣先のようにシャープに見せることが出来ます。頭が柄(剣の持ち手)だとしたら、肩がツバ、その先が刀身のような感じでしょうか。対してスニーカーだと正面から見ると、潰れて見える。フラットなソールだから。しかもフォルムは丸っこい。だから孫の手のような印象になるんです。すると、それが全体にも影響が波及して、なんかぽちゃっとした、野暮ったい感じが出てしまうんです。私からしたら、スニーカーは覚悟を持って履くもの、という感覚ですよ!!」
司会「お、落ち着いてください。笑 でも、T氏の言いたいことがよく伝わりました。物理と視覚のW効果がスゴイ!と言うことでしょうか。」
Mr.T「その通りです!的確なまとめ、ありがとうございます。」
司会「以上で、終わりになります!今回の試みはいかがでしたでしょうか?」
Mr.T「ランキングにするというのは考えたこと無かったので、今までと頭の違うところが使われた感じですよ。面白かったです!」
司会「私も聞いていて、楽しかったです!最後に会場の皆さんに言っておきたいことはありますか?」
Mr.T「これらを組み合わせると、効果は半端ではありません。私は常に複数組み合わせています!すると、今までとは見違えるくらい下半身をキレイに見せることが出来るはずです!ひとつだけ実践するのも良いですが、是非色々試してみて自分の最強の組み合わせを探ってみて下さい!!」
司会「ありがとうございました!ではごきげんよう!」
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