2年前の初実写のときに何となく書いた記事ですが、それからこの時期になると閲覧数がグン!と増えます。閲覧数が増えて、「あぁ、今年も実写やるんだ」って思うようになりました。笑(2022)
サムネでもう、露伴感出てる。
Youtubeをスライドしてたら、このサムネが飛び込んできて、
「え!?露伴じゃん!!!」
と思わずポチッ。
実写なのに、妙に露伴に見える・・・。
これがプロか・・・。
めちゃめちゃすごいな、と思いました。
あ、露伴っていうのはジョジョのキャラです。
ご存知でしょうか??
露伴を知らないと、高橋一生の雰囲気がちょっと伝わりづらいかもしれません。
ビジュアルは全然違うんですけど、雰囲気が似てるんですね。
高橋一生版露伴に寄せられたコメントも紹介しましょう。
似てもないし似せてもないし、似せようとも思ってなさそうだけど、漫画の実写なんてこれでいいんだよって納得させられる何かが既にある。
見た目も似てない
普段の私生活も似ていない
何もかも似ていないなのに何故彼はこんなにも彼に似ているのだろうか。
別に似てるわけじゃないんだ、でもなんか分からんけど露伴っぽさが出てるんだよなぁ
この動画の低評価もとても少ないですし、評価高めのコメントが多いです。
ではなぜ、ここまで支持を得ているのか、ちょっと分析してみたいと思います。
『ジョジョ』作品の雰囲気
さっき紹介したアニメの予告でも伝わると思うんですが、『ジョジョ』は不気味さを感じる作品です。
それは「奇妙」という言葉が表す通りですね。
現実離れした色使いもその作品の雰囲気を後押ししています。
この色使いは、大学の授業でも取り上げられるほどユニークなものです。
本当に唯一無二の作品ですよね。
色使い、独特なセリフの言い回し、登場人物たちの服装・ビジュアル、ストーリー。
たくさんの人たちが魅了されるのも分かります。
後で触れますが、この作品の雰囲気と高橋一生はマッチする要素を兼ね備えていると思います。
岸部露伴というキャラ
不気味で奇妙な世界観のジョジョ。
その世界の中の岸部露伴。
彼は一体どんなキャラクターなのでしょうか。
実は最初は敵キャラ?として登場します。
でも純粋な悪役じゃなくて、彼の性格ゆえに戦うことになったのです。
ざっと特徴をあげておきましょう。
- 人気天才漫画家
- 人間関係が嫌で漫画家に
- だからアシスタントもいない
- 大人げない
- 負けず嫌い(やられたことは根に持ちまくる)
- プライド高い
- 漫画のために体験をクレイジーなほど重視
- 自己中心的、身勝手
- 善人とも悪人とも言えない
露伴はめちゃくちゃ我が強いんですよ。
傲慢な俺様キャラ。
自分勝手でワガママ。
それが行き過ぎてしまい、主人公にボコボコにされます。
でもそれすらも、「漫画のネタになった!」とウキウキです。
クレイジーすぎます。
ネタのために何でもする男。
漫画のネタのためなら、善悪の垣根も溶かすし、犠牲をいとわないのです。
魅力的な経験が目の前に転がって来たら、彼の倫理観は吹っ飛んでしまいます。
ある意味プロフェッショナルの境地かもしれません。
実際、富や名声のためではなく、
「読者に読まれるため」
に露伴は描いているそうです。
露伴先生の漫画に対する熱意(変態さ)とそれが良く分かるシーンを紹介しておきましょう。
ところで君たち、面白い漫画というものはどうすれば描けるか知ってるかね?
『リアリティ』だよ! リアリティこそが作品に生命を吹き込むエネルギーであり『リアリティ』こそがエンターテインメントなのさ。『マンガ』とは想像や空想で描かれていると思われがちだが実は違う! 自分の見た事や体験した事、感動した事を描いてこそおもしろくなるんだ!
-岸部露伴
と、蜘蛛の腹をペンでかっさばき、内臓の配置を確認したうえでペロペロと味見をする、常軌を逸した変態です。
もう、プロ意識越えて気色悪いよ・・・露伴先生。
この衝撃的なシーンで、露伴の家を訪ねていた大ファンの高校生はゲロゲロすることになりました。
蜘蛛レロレロシーンだけ切り抜くと、とびきりの変人・異端者ですが、ただ変人なだけではありません。かっこいいシーンもあります。
露伴を表す象徴的なものとして、よくあげられるのがこのシーン。
劣勢でも自分を曲げない、命よりも自分を貫き通す露伴先生。
この傲慢さを決して崩さない態度がファンから人気の理由かもしれませんね。
だが断る。
この岸部露伴が最も好きなことの一つは、自分で強いと思っている奴にNOと断ってやることだ。
どうでしょう?
露伴先生の魅力が分かってきましたか??
露伴先生をもっと知りたい方はこちら。
(ネタバレ含む可能性あり)
岸辺露伴我的名言集 ワガママで人を振り回す愛すべき露伴先生の名言集。
高橋一生の顔と露伴の顔
ついつい露伴先生について、文字を割いてしまいました。
(これでも削ったのですよ。)
次はいよいよ、高橋一生と露伴先生の顔について見ていきましょう。
そもそもジョジョの登場人物は、それぞれのパーツをしっかり描くから濃いです。
唇は厚いし、顔に影も入るしで。
それとは対照的に高橋一生の顔は塩顔であっさりしてます。
パッと見、ビジュアル的には似てないように思います。
それなのに、なぜ彼から”露伴”を感じてしまうのでしょうか。
それは・・・。
顔のパーツが醸し出す雰囲気が似ているからだと思います。
高橋一生の顔のパーツが、ジョジョの世界観と露伴先生の特徴を捉えているのです。
まず、覇気の無さそうな目。
(褒めてます)
露伴は変人ゆえにマイペース。
そして、どんな時もプライドが高く冷静。
だから目力があるよりも、熱を感じないこの目がいいんです。
あと、口角が下がっているのもいいですね。
露伴先生は人を馬鹿にしたような態度をするキャラクターです。
このパーツの特徴はそれを引き立たせます。
鼻筋がシュッと通っている。
露伴先生もシュッと通っているので、イイ感じですよね。
それに、頬のこけ具合もいいですね。
ジョジョの世界観は、不気味さとか不穏さをまとうので、顔がやつれて見えるくらいがその世界観を体現するのにふさわしいと思います。
トータルで見て、血色の良い顔ではないですよね。
それがジョジョの世界観と、露伴先生の雰囲気・キャラクターに合ってるんですよ。
露伴の不遜さを、ストーリーの中で動かさなくても表現できていると感じます。
陰のある役、サイコパス、クズ役が抜群にハマる高橋一生
ここでもう少し高橋一生について掘り下げたいと思います。
なぜなら、彼のハマり役を見ていくと露伴先生との共通点が見えてくるからです。
ここまで見てきたように、高橋一生の顔って、そもそもが”陰”に傾ていると思うんですよね。
陰りが見えるというかね。
だからちょっと陰のある役とか、サイコパス、クズ役が最高にハマると思ってます。
高橋一生のやるクズ役って、怖いんですよね。
相手を怒鳴るシーンや、フラストレーションを爆発させるシーンは妙にリアルさを感じて胸が締め付けられる思いがします。
すごく印象に残る。
心がざわつくんです。
心にグサッと刺さるものを感じます。
見ていて気持ちの良いものではないんですが、こう思える俳優ってそうはいないのですごい役者だなと思ってます。
また。
高橋一生は、演じる役の幅が広く、時には屈託のない笑顔を見せます。
が、もともと持ってる”陰”の素質によってどうしても影を感じたり、”サイコパスみ”を感じる人が出てくるようです。
雰囲気が優しい役どころの時は、
「笑顔が怖い」
「作り笑いしてる」
みたいなコメントが寄せられることもあるみたいです。
コミカルな演技も非常に上手だと思うんですが(民王とか好きでした)、シリアスなシーンになると、妙にリアリティが出てくるんですね。
なんか、一気に空気が変わるというか。
この動画のコメントの一部、紹介します。
かっこいいのに、この拭えないヤバい奴感はなんなんだろう
笑顔がサイコパス
ちょっとでも失礼なことしたらめっちゃ静かにキレそうな怖さ
イケメン
笑ったシワシワに時々キュンとしちゃうのは私だけ?
この笑顔エグいな破壊力
笑顔の裏に何か不穏なものを感じる人もいれば、クシャっとさせる笑顔に癒される人もいるようです。
Mr.Tも、高橋一生の笑顔は好きなんですが、その感情は、
「ダークなキャラクターを演じるのを見てるから、笑顔を見て安心してる」
というような感じなんです。
純粋に笑顔に癒されてるわけではありません。
で、この動画のコメントで気になるものを発見しました。
子供の頃の話聞くとかちょっと、、事前の情報収集甘くない?とお節介ながら思ってしまった笑
それでちょっと調べてみると・・・・
かなり幼少期が壮絶だったようです。
母親が子供に、「家賃払えないから友達の母親からお金借りてこい」ってヤバいですね・・・。
幼少期って、人格形成に最も大事な時期ですからね・・・。
彼の”陰”は幼少期の体験も影響しているのかもしれない・・・そう思わずにはいられません。
だってやっぱりこの人のシリアスシーン、目を背けたくなりますもん。
でもだからこそ、演技に深みを生むのかもしれませんね。
まとめ
不穏な空気を標準装備しているけれども、演技の技量によって幅広い役を演じることが出来る。
ただ、その不穏さをたまに打ち消しきれずに、一部の人から”ダークさ”を感じる要因になっているんじゃないかと思うんです。
さらに言うと、Mr.Tが当初から感じていた不穏な空気の理由は、
- 翳(かげ)りのある顔つき
- 幼少期のバックグラウンド
にあるんじゃないかと思っています。
念のため言っておきますが、高橋一生がヤバい奴って言ってるんじゃないですよ。
高橋一生の魅力の源泉の話です。
俳優って結構特化していくものだと思っています。
自分の色があるから。
色を立たせないと、競争激しい芸能界では生き残れないでしょう。
幅広い役を演じることが出来る人はカメレオン俳優なんて言われたりしますが、”ハマり役”があると、それと似た役をキャスティングされ続けることはよくあるでしょう。
それとキャラは立っていた方が、キャスティングする側もイメージしやすいでしょうし。
生き残るためには有利じゃないでしょうか。
個性派俳優という立ち位置ですね。
Mr.Tが言いたいのは、高橋一生には「色」を感じるのに、それを演技の技量でねじ曲げているのは本当にすごいなと思います。
私だったら、クズ役・サイコパスなどに特化していくかも・・・と思ってしまう。
せっかく、あの不穏さ・ヤバさ・怖さがありますからね。
だからこそ。
ジョジョ作品の奇妙な雰囲気にもマッチするし、露伴の風貌にもマッチするんだと思います。
高橋一生が陰のある雰囲気を纏っているからです。
奥深くで共通するものがあるから、ビジュアルでは似てなくても露伴とシンクロしているように感じるのかもしれません。
そしてその源泉は、
顔つきと人生のバックグラウンド
なのではないか?
という考察でした。
キャスティングが非常に見事でした。
おまけ1
これを見ると、人選を慎重にシビアにして、「ビジュアルはほどほどでも雰囲気で持っていく」というのも漫画実写の一つのやり方ではないかと思います。
ビジュアルのトレースはそこそこに、二次元の独特な雰囲気を出しつつリアルに馴染ませる。水と油を界面活性剤を使って混ぜ合わせるように、雰囲気を媒介にして混ぜ合わせる。
ビジュアル重視でトレースしたとしても、二次元と三次元ではどうしてもギャップが大きすぎます。二次元の服装をリアルの人間に着せて、批判されるのは実写化あるあるでしょう?
コスプレ大会・お遊戯会だと揶揄されることもありますし・・・。
おまけ2
せっかくの機会なので、ファッションと関連付けておきましょう。
一応ファッションブログですし。
漫画の実写だけでなく、
私服がコスプレのようになってしまう・・・・ということも全然あり得ます。
ファッションも自由なんで、Mr.Tが難癖をつける権利は1ミリもないんですが、ズレた着こなしになりたくないよってあなたは覚えておくと良いかもしれません。
たとえば。
40歳越えた大人がパツパツのスキニーパンツを穿く。
これは、親しい人から
「ちょっと若すぎない・・?」
言われるのが想像できるでしょう。
細すぎると若いイメージを相手に与えます。
だからもうちょっと余裕のある、ストレートパンツにした方がいいんじゃないか?とか。
実際穿30,40代以降の方はゴリゴリに細いボトムを穿く方は少なくなってきますよね。
Mr.Tも表参道で、30代半ばくらいの方がパツパツのスキニーを穿いてるのを見て(全体の服装を見て)、「某氏の教えをそのまま実践されたんだな・・・」と思ったことがあります。
自分を無視しては、”ズレ”が生まれます。
雰囲気とは、外見はもちろんその人の生活スタイルや性格からにじみ出るものだと思います。
自分は誰に似てる?
どんな性格?真面目?破天荒?おおざっぱ??
どんなライフスタイルを好む?
読書をスタバでするような?海にサーフィンしに行く??
などなど・・・。
そうやって総合的に考えると、バシッと自分に合った着こなしを見つけることが出来るのではないでしょうか。
また、自分がなりたい雰囲気を明確につかむことで方向性をハッキリさせてに合わせていくのもアリでしょうね。
自分の現在地と目的地を明確にする。
そしてその間をどう埋めるか、考える。
今回取り上げた動画は、そのめっちゃいいお手本というか、これ以上ないくらいの例だと思います。
雰囲気の極致でしょう。
なにせ、二次元の雰囲気を三次元で再現しているわけですからね。
それもあのクセの強いジョジョのキャラクターを。
PS
ちょっと脱線していいですか??
ジョジョ見たことない、そこのあなた!!
ジョジョを知らないあなたが、ここまで読んでるかは疑問です。
しかし、是非見てほしいです。
めちゃめちゃ面白いです。
Mr.Tは1部~5部をアニメで見たんですが、この露伴が登場する4部はトップクラスに好きです。オープニングは未だに聴きますしね。
最初Mr.Tも絵柄などで敬遠していたんですが、見たらめちゃめちゃハマりました。
「1~3部見るのだるそう・・・」
と思っても問題ありません。
一応つながりはあるんですが、背景でゆる~くつながってるだけなので、4部だけ見始めても全く問題ないです。4部見て、興味が湧いたら歴史をたどるように1~3部を見るのも面白いかも。
是非、オススメです!!
PS
こんな記事も書いてます!
コメントを残す