あなたが抱いてきた幻想が今日、崩れ去ってしまうかもしれません。
「脚が太くて細いパンツが穿けない・・・」
「でもスッキリ見せたい・・・」
こんな悩みを持つジェントルメンたちに支持されているのがテーパードパンツ。
モモ周りはゆったり。
足首に向かうにつれて、とがっていくシルエット。
私もモモやおケツがデカかったから、「テーパードパンツこそマイヒーローだ!」と思っていた時期もありました。
あなたがテーパードパンツを穿く目的は何ですか??
スッキリ見えるからですか?
じゃあなんでスッキリ見せたいんですか?
・・・・・・・。
体型をキレイに見せたいからではないでしょうか・・・?
少なくともMr.Tの最初の動機はそうでしたよ。
テーパードパンツを穿けば体型がキレイに見せれると思ったからです。
もし、あなたの目的も同じなら、テーパードパンツを穿くのは愚策かもしれませんよ。
テーパードパンツは脚長に見せる・・・?
同じ長さの場合テーパードパンツは確かに脚長に見せます。
スソに向かってだんだん細くなっていきますから。
一目瞭然でしょう。
どちらが長く感じるかは。
(一番上を同じ長さにしてあります)
先とがらせればシュッと見えますもんね。
ドラクエの勇者の剣先が、スパッと横に平行だったらどうですか?
先っぽが丸くなってたらどうですか?
なんか締まりがなくなりそうじゃないですか??
テーパードは確かにシュッとするんです。
でもそれは”下半身だけ”を見たらの話。
上半身を取り除いた、
「ボトムスの商品ページですか?」
みたいな写真をインスタに上げるだけなら話は別ですが、残念ながら私たちには胴体も顔もくっついています。それで動き、喋ります。下半身だけが独立しててくてく歩くわけではありません。胴体分断マジックのように。
全体で見ると、
「あれ?なんか脚短く見えね?」
となる可能性は十分あります。
いや、むしろ日本人はそうなりやすいです。
体型をキレイに見せるのは、パーツでは無くて全体だからです。
この先は、「全体」の話をしないとピンと来ないと思いますので、まずはそちらの話をさせて下さい。
おしゃれは全体のバランス
おしゃれは全体のバランスです。
総合点です。
園児たちはお父さんお母さんを描こうとすると、しばしば魔界の住人を生みます。
が、それは顔はめちゃデカくて体は丸、手足を棒で描くからです。
バランスが現実と乖離しまくっているからですね。
もっと人に近づけるなら、適切な手足の大きさで描くことになります。
おしゃれも同じです。
全体のバランスを考えないと、いびつになります。
でも、体という下書きがあるから、魔人爆誕!なんてことにはならないんですが、逆に言えばこの下書きがあるせいでかなり制限されます。
日本人はこの下書きが微妙なため、体型をキレイに見せようと思ったらより繊細な感覚が求められる・・・というワケですね。
資源豊富な体じゃない。
例えるなら、日本人の体は6畳です。
モデルやスタイルの良い外人は12畳。
6畳なら、配置する家具の大きさは十分考える必要がありますよね?
テーブルの大きさはどのくらいがいいかな?
テレビ台はどうしようか?
12畳ならだいぶ余裕を持って使えるはず。
選択肢の幅はかなり広がるのではないでしょうか。
だから、日本人はこの限られた資源を上手に使っていくことが求められます。
食材を余すことなく使い切るカリスマ主婦。
そんなふうに私たちも余すことなく体を使っていくことが大切です。
Mr.Tの強みは、”体をムダにしない力”です。
体を贅沢に使えないからこそ、省エネ・節約です。
どのバランスに整えれば、最大限体をキレイに見せられるのか。
自分の体のキャンバスに、服をどのように・どのくらいくっつければいいのか、めちゃめちゃ考えてきたんです。
おおまかな体のパーツとバランス
じゃあ全体のバランスを整えるにはどうしたら良いでしょう?
まずはおおまかなパーツを把握することです。
- 頭
- 上半身
- 下半身
ザックリ言うと、このバランスについて頭をひねると良いです。
バランスはたった数%変えるだけでも大きな変化があります。
ボトムスを太いものにすれば、対比でトップスは小さく見える。
逆にボトムスを細いものに変えれば、対比でトップスは大きく見える。
上半身50%:下半身50%
が
上半身55%:下半身45%
になったら見え方は全然違うんですよ。
5%変えると、ボリュームの差はその2倍、10%に開いてるんですから。
思うに、人間はこの比較によって生まれる差を敏感に感じ取るような気がしています。脳はわりとコロッと騙されるくせに、この変化にはキッチリついてくる感覚があるんです。たとえ2,3%でもその違和感に気づけると思います。
たった数ミリでも、額縁が傾いていたら分かりますよね?
なんかその辺と同じとこが働いている感じがするんですよ。
だからこそ、私はそこに着目してバランスをいじくり回してきました。
ヨダレをダラダラ垂らしながら、目を血走らせて喜々としてバランスをカチャカチャ考えています。その数%をいじくってどんな印象になるのか、実験するのが楽しいんです。
もうバランス教です。
バランスに魅せられています。
でも・・・そんな変態に、いきなり「数%を考えろ!」なんて言われても、燃えないし、萌えないのが普通です。
「うげぇ・・・オサレってなんだかめんどくさそうだな・・・」
と思うのが関の山でしょう。
私が「おしゃれ初見です」状態で、この話聞いたら、きっとそう思うに違いありません。
もしあなたが少数派で、目をキラキラさせているのなら、「ようこそ、バランス教へ。」と盛大に歓迎パーティーを開きたいのですが。
センスある人は、こういう作業を無意識にやっています。
数%を操ってます。
そうやって裏方が自動処理してくれてることを、表に出して手動処理するのは大変です。ま、手動処理してると、いつか自動になっていくんですけどね。
まどろっこしいでしょう??
大変そうでしょう??
だから、Mr.Tは下半身連呼してるんですよ。
下半身整えれば、バランスが自動的に良い感じになるからです。
この理由については他の記事でもちょこちょこ語っています。
ちょっと長くなってしまったかな?
話を戻します。
テーパードは下半身を削ってる
全体のバランスが大事だ、ということは何となーく分かってもらえたと思います。
体をキレイに見せるには、全体の最適化。
それがラスボス。
それには下半身を整えること。
だから、他を変えないでテーパードにしたところでそんなにスタイルアップ効果はありません。物理的に長さを足せるわけでもないし。印象はシュッとなりますけどね。
頭と上半身がそのままなら、むしろマイナスになりえます。
脚を細く見せても、全体のバランスがオジャンなら、オジャンです。
テーパードのマイナス面がデカいです。
テーパードの絞り具合がキツくなるほど、下半身を削ってる感が出やすいです。
おしゃれは全体だと言いました。
日本人は胴長短足で、特に下半身の資源が少ないのに、それをさらに削るんです。
テーパードは。
そしてそれは相対的に上半身を大きく見せることに繋がります。
確かに、目線を引き上げた方がスタイルは良く見えます。
理想のモテ体型は逆三角形ですし、Mr.Tも上半身に筋肉をつけようと四苦八苦しています。
しかし。
別に洋服のボリュームギャップによって引き上げようとしなくていいんです。むしろ、それをねらうと失敗します。Mr.TはもうほとんどオーバーサイズによるYラインを作ることは無いですね。作るとしてもあからさまなボリューム差を作りません。ほんのりくらいです。
バランスを考えるコツは、
- 頭
- 上半身
- 下半身
と言いましたね。
頭の大きさは変えられないとしたら、下半身削るとちょっと危ないんですよ。
黄色信号点滅です。
え?もうテーパードパンツはゴミ箱にぶち込むしか無いですか?
早まらないでください。
その勢いは評価したいですが、もう少し待ってください。
Mr.Tも多数テーパードパンツを所有していますし、よく穿きます。
思い出してください。
テーパードパンツが失敗する原因を。
日本人は下半身の資源がただでさえ少ないのに、それを削るなんてとんでもない、と私は言いました。
つまり、テーパードによるボリューム不足がスタイルの悪化を招くということです。
だからそれを防げればいいんです。
まずは下半身の面積の確保。
脚を長く見せること。
革靴を履いたり、ボトムスの色と同化させて視覚効果をねらう。
上半身の面積を削れないか、考えてみる。
あとは、テーパードの傾斜をゆるいものを選ぶこと。
あまりにもとんがりコーンなパンツは、モモとスソの対比で余計に下半身を削ってる感が強く出ます。だからテーパードしてる中でもゆるいものを選ぶ。
これは一般的なテーパードパンツの選び方と逆ですね。
多くのインフルエンサーはスソがめっちゃキュッとなってるものをすすめるハズです。
私は、
テーパードがゆるすぎて、見る人も気づかないぐらいのものを選ぶことも多いです。
これも微妙にテーパードしてるパンツです。
少しクッションつけてるんでさらに分かりにくいですけど。
これも微妙にしてます。
まあそれなら、スリムストレートとか、ストレートでいいんですけどね。
でもすこーしテーパードしてるだけでも違うんですよ。マジで。
あからさまに視覚効果をねらいに行くよりも、「え?何かやってたの?」ぐらいが一番効果ありますから。これを、「あまりにも自然なイカサマ」と呼びます。笑
まぁ知っておいて欲しいのは、テーパードパンツは魔法のアイテムではないってことですね。
どんなアイテムも使い方次第です。
どう組み合わせるかが一番大事!
っていうことになりますな。
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