「俺、センスないんだよね。」
こう、ぼそっとつぶやいたことが無くても心の中で思ったこと、ありませんか??
今日、そんなことを思うことは無くなるかもしれません。
おしゃれという基準も確かでなく、フワフワ、フワフワしやがって!!
「ぺッペッ!!!」とツバを吐き捨てたくなる気持ちはよく分かります。
Mr.Tも実際そう思って心の中で何度吐き捨てたか分かりません。
でもムカついたので、めちゃくちゃ考えました。
どういうこと?
どういうこと?
どういうこと?
この野郎・・舐めやがって・・・。
今に見てろよ・・・。
と、ハングリー精神にハングリーストマックを掛け合わせながら、Wハングリー相乗効果でガリガリやってきました。
「すぐさまセンスを授けよう」
と杖を一振りし、あなたの力を目覚めさせ完璧な力を得させ――――
たいところですが、そんなのはダンブルドア校長でも無理な話。
それが出来たらハリーも苦労なく、名前を言ってはいけないあの人を鼻くそほじりながら倒せたでしょう。
「ご都合主義の俺TUEEEEE系勇者」のような展開とはいきません。
・・・しかし。
きっとあなたの中に眠るセンスのタネを発芽させて見せましょう。
センスは神からのプレゼントだと思われがちですが、Mr.Tはそうじゃないと考えています。
きちんとあなたの中にあります。
今日は、一番おいしい部分をあなたにあげます。
父親が、狩りに出かけ三日三晩かけて仕留めた一匹の獲物の、一番脂身の乗ったジューシーな肉を子供に分け与えるかの如く・・・。
実際には5年ですけどね。
センスある人の頭の中
センスある人は、頭の中で無意識にシーソーをしています。
「はぁ!?」
って思うかもしれませんが、ここはグッとこらえてイメージしてください。
あの・・・ギッコンバッタンする水色のヤツですよ。
遠き日に思いを馳せて下さい。
Mr.Tは弟と共に「んんんんん!!」と思いっきり体重をかけて反対側にいる父親を浮かそうとしたけど、ウンともスンとも言わずドヤ顔でふんぞり返っていて「ぐぬぬぬぬぬ・・・!」と思っていました。
友達と遊んでいたとき、座る場所を前に変えただけで、地面についていた足が瞬く間に宙に浮いて「何でだろう?」と不思議に思っていました。
そのシーソー。
シーソーは同じ重さなら水平になるし、
重さが違うなら、どちらかに傾く。
それだけの話ですよね。
センスのある人たちはこれを頭の中でやっています。
もちろん、服の重さでシーソーするわけではありません。
公園で、片側ジャケット、反対にはジーンズ置いてシーソーやろうとした暁には・・・・きっとお巡りさんに職質され、ご近所の主婦たちの間で怪しい人いる・・とコソコソ話されるのでやっちゃダメですよ。
じゃあ何をシーソーするのか。
概念をシーソーするのです。
概念と聞くと、構えてしまいますが難しくないです。
大丈夫です。
まずはこの2つをシーソーすればいい
洋服の概念は色々あります。
そしてセンスがある人ほど、たくさん細かい概念をシーソーしています。
何事もそのジャンルに詳しくなるとマニアックさを極めていきますよね。
まぁそんな感じだと思ってください。
だからあなたが意識するのはまず2つで十分です。
それだけでもおつりが返ってき過ぎて財布に入りきらないほど変わります。
ほとんどの人が”意識的”にできておらず、無意識の海の底に沈んで海面に浮上してこないからです。
じゃあその2つとは・・・?
それは、
- 色
- 大きさ
です。
色と大きさでシーソーするのです。
ただ、今回は「大きさ」をメインに扱います。
「大きさ」は誰もが瞬時に「小さい or 大きい」を判断できますよね?
見てすぐ分かる。
対して、色は・・・「黄色の反対の色は?」と聞かれて瞬時に答えられますか?
もしあなたが美術の時間、
座学で、
「色の輪っかだりぃ。」
と思っていたら答えられないはずです。
(私もそうでしたw)
色には多少知識がいります。
(ちなみに黄色の反対は紫です。)
だから今日は大きさだけ。
今日の目的を思い返してください。
それは、
「あなたにセンスのタネを発芽させること」
です。
あまり話をあちこちに飛ばすと、この目的を見失いかねませんからね。
センスのプロセスを図解する
これ見て下さい。
大きさは同じ。
分かりやすくするために色は変えてあります。
では次。
下だけを細くしました。
・・・・・・・・・。
あなたは、
「何を見せられているんだ、俺は・・・・。新手の催眠か・・・?」
と思っているかもしれませんね。
でもこれが、
おそらく史上初めてセンスある人の頭の中を図解したものです。
「はぁ!?こんなのが!?!?」
そう、こんなのがです。
もう一回見て下さい。
この図よりも・・・
下の図の茶色の四角形の方が大きく感じませんか??
何度も言いますが、
茶色はそのままの大きさです。
これが正体です。
たとえ同じ大きさのものであっても、周りの影響によって、感じる大きさは”揺らぐ” ということ。
ちょっといいとこのイタリアンで、やけにでかい皿にパスタが乗って運ばれてきて「量少な!!」と思ったことないですか??
女友達が一歩後ろに下がって、「コイツ・・・俺の顔デカく見せて自分の顔小さく見せようとしてるやんけ!!」と思ったことは無いですか??
こんな風に、日々の生活でも感じ方が変わる例は山ほどあります。
センスある人は無意識にこの感覚を会得しています。
無意識なので彼らは説明できませんが、上手に使っています。
「もう一人の僕」が無意識に仕事してるような感じです。
それを具体的に言葉にすると、
比較して大きさを考えているということです。
これを数秒でやるので何か特殊な能力を使っているんだ、と考えられがちです。
でも違います。
彼らの脳内プロセスの一部を取り出して、単純化するとこうなるのです。
図を服に落とし込んでみよう
分かりやすくするために裸足にしました。
上着の見え方に注目して、次を見て下さい。
さっきの図のように、下を細くしました。
見え方が随分変わりませんか??
2枚目の方が上着が大きく見えていると思います。
どちらの方が良く見える、とかじゃなくて
「見え方が変わる」
ということを知ってください。
今回は極端にパンツを細くしましたが、色々ボトムの太さを変えていくと、上着の見え方がコロコロ変わっていくことに気づきます。
その経験値を積んでいくと、無意識に
「このくらいのボトムの太さだったら、上着はこう見えるな」
っていうのが分かってくるんです。
たとえ穿いてなくても、頭の中でデモンストレーションを出来るようになって、それがリアルとのズレが少なくなってくるんです。
だから。
センスはここの延長にあります。
実際にMr.Tはこの考え方をフル活用しています。
これに気づいたのは、アパレルに勤めてからだいぶ後の話ですが、あなたは先に知りました。
この事実が圧倒的優位を作り出しているのに気づいていますか??
最後に
この”揺らぐ”話。
味にも当てはまります。
たとえ同じチョコレートケーキでも値段が違えば感じる味が変わります。
↑ちなみにこれめっちゃ面白いですw
ファッションはサイズだけが全てじゃありません。
当然色もありますし、その他の要素もあります。
黒いお皿に乗った厚焼き玉子が美味しく見えるように、色の組み合わせ方次第で色そのものが強く見えたり弱く見えたりします。
(黒は原色を強めるので、より玉子の色を鮮やかにして美味しそうに見せます。)
見え方は、
感じ方は、
揺らぐ。
あなたが知る必要があるのは、
周りの環境(服)がどんなときに、見え方が
どう変わるのか、
どう揺らぐのか、
ということです。
2mもある人の隣に立てば、大人でも子供のように見える。
原点は身近にあります。
それを、知っているか、知らないか。
真面目に捉えるか、捉えないか。
当たり前すぎてみんな見過ごしています。
それを研究したから、今Mr.Tはこうしてあなたに説明出来ています。
今日はMr.Tの中でもトップオブトップで大事な話をしました。
私が一番大事にしてる概念です。
この道を歩いた先にセンスがあります。
あくまでセンスのタネ。
しかし今日、そのタネは確実に芽吹きました。
水をやらなければ枯れるし、水をやれば花を咲かせることも出来るでしょう。
どちらを選ぶのかはあなたの自由です。
ただ、これまでと違うのはあなたはすでにじょうろを手にしているということです。
これまではタネの場所さえ分からなかったでしょうから。
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