「自分」大事にしてますか??
どっかのキャッチコピーか、と突っ込みたくなりますがシリアスなマインド系の話じゃないです。
「心が疲れているなら、自分に素直になって!」みたいな話じゃないです。
体型とか性格とか見た目や雰囲気を大事にしてますか??ということです。
自分と洋服のmatch具合についてです。
何でこんな話をするのかと言うのも、
よくあるファッション指南だと自分が抜け落ちていると感じるのです。
実際、なんかちぐはぐだなぁと思うことはたくさんあります。
理論通りに構築すると、その辺がどうしてもなおざりにされてしまいます。
自分よりも先に理論が来ますから。
その点、アパレルスタッフのような、
服好きで、感覚でおしゃれになっていった人たちの服装は、その人によく馴染んでいるように感じますね。
違和感があまりないんです。
この現状を打破する為にちょっとモノ申したい。
メインの調理素材である「自分」について考えないなんておかしくないですか?
豚肉だったら、豚肉に合った調理をしますよね。
鶏肉だったら、鶏肉に合った調理をしますよね。
牛肉だったら、牛肉に合った調理をしますよね。
料理の基本として、牛肉のから揚げみたいな奇をてらったことはしませんよね。
確かにファッションは自由だし、料理ほど素材については考慮しなくていいのかもしれません。
ただ、ファッションの基本は何かと聞かれたときに、
「自分を知ること」
を間違いなく基本のひとつとして挙げますね。
私だったら。
「イタイファッション」というのは、自分が見えていないことによって起こるものです。
自分とのギャップが悪い意味で大きすぎるということ。
別にその人が好きでやっているのであれば、周りの人には何も言う資格はありませんし、その人も周りの声は気にしなくていいと思います。でもそう思われてしまうのが嫌なら、また、ある程度人に評価されたいのであれば、自分を考えることの意味は大きいと思います。
この自分を知るという領域は、半ばブラックボックスとされる領域かもしれません。
教える側もどう教えたらいいのか分からないし。伝えるのが難しいしで厄介な問題です。
みんな膨大なトライアンドエラーによって徐々に身についていくものです。
そうやって、自分を最適化しています。
時間がかかります。
ですが、時間がかかるゆえに、考えるのは早い方がいいのです。
その時間を早めることが出来るようにするのが私の役目です。
イメージを考えよう。
自分という人間のイメージを考えてみましょう。
見た目とか性格とか。
今回は見た目の初歩的な部分を話そうと思います。
いきなりですが。
人って、ステレオタイプにはめようとします。
「あなたはしょうゆ顔よね!」
「あなたは塩顔よね!」
みたいな。
あなたも合コンで、
あの人はOL清楚系だな、あの子はキャピキャピリア充大学生系だな、あの子はギャルだなとか見た感じでカテゴライズしていませんか??
ひとりひとり顔の造りは違うのに。
何でか分かります??
その方が楽だからです。
細かく分析して、ひとりひとり違いを見出すのは大変です。
脳がキャパオーバーです。
細かく見ていけばひとりひとり違いはあるのに、ざっくりまとめるんですね。
だからこそ、自分がどういうイメージを持っているのか、世間一般で言うなら、どこのイメージに属するのかっていうのは考えた方が着こなしの完成度は上がります。
それに失敗は少なくなります。
だからこその基本なんですね。
慣れてきたら、あえて自分のイメージを外したり強めたりしていいんです。
基本ですからね。
例えば。
作業着っぽく見えるセットアップがあったとします。
髭を生やした男らしい顔つきの人が着るのと、
細身の爽やか系男子が着るのとでは訳が違います。
芸能人で言ったら、阿部寛と坂口健太郎ですかね。
阿部寛が着たら、もうまんま作業着に見えると思います。
でも、坂口健太郎が着たらおしゃれなセットアップになるんですよ。
何で阿部寛が着ると作業着に見えてしまうかっていうと、「いかにも」だからです。
作業着を着ている人のイメージが、「男らしい」とか「おじさん」のだからです。
清潔感のある爽やか系男子が着ているイメージはありません。
坂口健太郎が作業着を着て仕事しているイメージは思い浮かびづらいです。
ついでに言えば、ガッキーみたいな可愛い女の子が着ているイメージもないです。
ギャップ萌えはしますけど。
ギャップという言葉を出してる時点で、そのイメージが無いってことですからね。
統一感を出せ!言っている私ですけど、もちろん場合に寄ります。
「おしゃれで着ている」と相手に伝えるためには、洋服に宿るイメージを中和しなくてはいけないときもあります。
作業着っぽく見えるなら、作業着っぽく見せない工夫が必要です。
洋服のイメージと自分のイメージ。
両者を照らし合わせて考えることが大事です。
余談
下の「サカイ」2019ssのルックは端正な顔立ちで華奢なモデルがフィッシングベストを着用しています。
フィッシングベストは、ミリタリーにも通づる雰囲気を醸すタフな男っぽいアイテム。モデルはその雰囲気とは思いっきり逆の要素を兼ね備えていますね。
photo by https://www.fashion-press.net/collections/10046
色っぽさを兼ね備える美しいモデルとフィッシングベスト。
真逆の二つの要素がお互いを引き立たせています。
自分とアイテムのイメージを考える上でとても参考になる一枚です。
これはちょっと私の心にも刺さってしまいました。