「お洒落」を定義から解説する。

「お洒落」

この言葉は私たちを翻弄します。

意味もよく分からないのに、みんなが使っている。

「お洒落」って一体何なんだよ!!




それを少しでも分かりやすく理解できるように、今回は言葉の定義から読み解いてみました。

結論はやや強引さがあったかな??笑

 

私としてもチャレンジングな試みでしたが、
「おしゃれ」とは何なのか理解するサポートになれば、と思います。

 

しかし、単語の説明に、イメージがつかみづらい単語が出てきてそれを説明するというながれになっているので、少しまどろっこしいかもしれません。

ですので、適宜飛ばして読むのも全然アリです。

 

もしくは

「ええい!めんどくさい!
結論だけ教えやがれ!!」

というあなたはどうぞ一番下にスクロールして、盗み見て帰ってください

それも全然アリです。

 

しゃれ?しゃら?しゃらく?

 

さて、

「洒落」と検索窓に打ち込んでグーグルさんに聞いてみると、
意味がいくつかあることが分かります。

 

っていうかそもそも「洒落」って読み方が結構あるみたいなんですよね。
「しゃれ」とか「しゃら」とか「しゃらく」とか。

ですがファッションに関係しそうなのは、やっぱり「しゃれ」のようです。

 

ですので、今回は誤解のないよう「しゃれ」に絞って解説していきたいと思います。
他の意味を混同してしまうと微妙に分かりづらくなりそうですし。

 

 

しゃれ

世界大百科事典 第2版によると、

この言葉の意味については定説はないらしいです。

いきなりえーーーーという内容ですが、
これは時代時代で使われた意味が違うからっぽいですね。

でも、意味は大きく3つに分けられるようです。
これは興味深い。

 

その3つというのが、

・滑稽性
・物事にこだわらない自由な精神
・極度に洗練された感性

です。

補足ですが、滑稽性は現代でよく使われる、あまりにばかばかしいという意味ではなく、ただ純粋に「おもしろい」と言う意味で使われていますね。

ウィットに富んだ、気の利かせた言葉遊びのような感じですね。
知的な香りがします。

「洗練された感性が前提としてあり、そこから遊びと余裕が生まれる」

というのがこの単語のコアのように思います。

 

その感性と言うのが、特にお洒落と結びつきやすいのでしょう。

 

ここでデジタル大辞典さんに「しゃれ」の意味を説明してもらいましょう。

しゃれ【×落】

《動詞「しゃれる」の連用形から。「落」は当て字》
 その場に興を添えるために言う、気のきいた文句。ある文句をもじったり、同音や似た音の言葉に掛けて言ったりする。地口(じぐち)・警句の類。「洒落を飛ばす」「洒落が通じる」「駄洒落」
 戯れにすること。冗談事。「こんないたずらは洒落にならない」
 (多く「お洒落」の形で用いる)気のきいた身なりをすること。華やかに装うこと。「お洒落をして出かける」「洒落者」→おしゃれ
 今風で、あかぬけていること。
「風雅でもなく、―でなく」〈浄・忠臣蔵
出典:https://kotobank.jp/word/%E6%B4%92%E8%90%BD-525779

 

この中で「お洒落」を説明する意味として最もふさわしいのは、ですね。
【気の利いた身なりをすること。華やかに装うこと。】

これは国語辞典での説明とも被りますね。
【③服装や化粧に気を配って身を飾ること。】(明鏡国語辞典)

しかし、も使いそうですね。

「あいつ都会に出て垢抜けたなぁ」

これは都会に出て洗練されたという意味で捉えてもおかしくないでしょうし。

 

これ以降は4について考察していきます。

垢抜ける

じゃあ「垢抜ける」ってどういう意味でしょう??
また意味がフワフワした言葉が出てきましたね。
あか ぬ・ける [4] 【垢▼抜ける】( 動カ下一 )
姿・芸などがすっきりと洗練される。しろうとっぽさや野暮(やぼ)なところがなくなる。 「 - ・けた服装
出典:https://www.weblio.jp/content/%E5%9E%A2%E6%8A%9C%E3%81%91%E3%82%8B
 
【洗練されて野暮なところが無くなる。いきですっきりしている。】(明鏡国語辞典)
 
 
大辞林さんと明鏡国語辞典さんによるとこんな感じ。
 
 
共通項は「洗練」「野暮」
 
「垢抜ける」を説明するにはこの2語がキーポイントになりそうですね。
 
 
洗練
ねりきたえて風格・品格を高めること。
みがきをかけて優雅・高尚なものにすること。 (明鏡国語辞典)
 
 
「洗練」は読んで字のごとく、
洗って、練って仕上げていくことを意味していますね。
 
 
つまり、「洗練」からは
回数を重ね、長い時間をかけてレベルの高いものに消化していくニュアンスを感じ取れます。
 
何度も何度も試行錯誤し、無駄なものをそぎ落としていくような。
 
 
角張った石が、長い時間をかけて川をゆっくりと流れ次第に丸くなっていくように。
職人が長い時間をかけて、技術を習得していくように。
 
 
モノで言うとiphoneが思い浮かびますね。
まさしく「洗練」の象徴的アイテムではないでしょうか。
 
 
あの余計なものが一切ない滑らかで美しいボディ。
ボタンはホームボタンだけというシンプルさ。
 
 
もしあなたが「洗練」のニュアンスを思い出したいときは、iphoneを思い出してはいかがでしょうか?
 
冗談ではなく大真面目ですよ!
 
 
 
 
ついでに「野暮」についても解説しておきましょう。
 
野暮
①世間にうとく、融通がきかないこと。人情の機微が分からないこと。
②洗練されていないこと。  (明鏡国語辞典)
 
いき
①容姿・気風などが洗練されていて、しゃれた色気があること。あかぬけしている。
②義理人情を解し、物分かりのよいこと。  (明鏡国語辞典)
 
 
対義語である両者を対比すると理解しやすいでしょう。
 
 
つい最近野暮ったいなと思う出来事があったので身に染みてよく分かりますね。
 
 
私の父の話なんですが、
ラインの仕組みが全然理解出来てないんですね。
 
 
例えば、未読メッセージがあるとその件数分だけ、数字が上に表示されるじゃないですか。
で、この数字は何だ?と。
 
 
まだ読んでないメッセージの件数だよと言ってもすぐには理解できず、
ん?どういうこと?
 
 
だから、この未読のメッセージを開けば、上の数字が減るでしょ??
 
 
んん??(イライラ・・・)
 
 
溜まっているメッセージを数えて、上の報に表示されている数を照合・・・
 
 
ああ~なるほどね!
 
 
やっとか!!
 
 
 
あと、グループラインに入るにはどうしたらいいん??と父。
(もうすでにグループラインに入っているにもかかわらず、その画面を見せられて・・)
 
 
もぉ~・・・・・・。
 
 
 
というように・・。笑
 
物分かりが悪い人は野暮ったく思われます。
 
 
 
何で物分かりが悪いかって、それに関する事前知識や経験が無いからなんですね。
あと応用力。
 
 
 
 
今回の例で言えば、ラインの未読メッセージを表す数字は、しばらく使っていれば自然とあなたなら分かりますよね。
 
これは、gmailとかでもそうですけど、未読メッセージの件数が出るじゃないですか。
メールのアイコンの斜め上とかに。
 
 
そういうの知っていれば、
あーこの数字もメールに表示されるのとおそらく同じだなって推測がすぐ立ちます。
 
 
今回使った父親の例も、
まだラインを使い始めて、1ヶ月とかなら理解できますが、もう余裕で1年以上経ってるんですよ!!笑
 
 
 
そういう意味だと、要領がいい人も「いき」ですね。
 
目的をしっかり把握し、効率的に無駄なくこなしていける人ですからね。
 
 
 
つまり、思考が洗練されている人っていうのは、具体と抽象の往復が出来る人なんですね。
抽象度の高い理解が出来る人ほど、他の分野に生かせますからね。
 
これは少し踏み込み過ぎましたかね。。
 
 
 
何となく、「野暮ったさ」について理解出来ました??
 
じゃあこれを洋服に当てはめるとどうなるでしょう??
 
 
 
野暮ったくなってしまうのは、何が原因で起こるんでしたっけ??
 
 
知識、経験、応用力が無いと野暮ったくなってしまいましたね。
私の父のように。
 
 
ことにファッションにおいては応用力を生かすのが非常に難しい分野でもあります。
なかなか他の分野との共通点を見出しにくいからですね。
 
 
 
だから特に大切になるのが知識なのです。
 
つまり、知識が無いと野暮ったい服装になるのです
知識さえつけていけば、野暮ったい服装になるのは避けられるようになるのです。
 
 
知識を蓄え、実践を積んでいくと、どんどん着こなしが洗練されていくわけです。
また、どんどん高いレベルでの洋服の組み合わせが出来るようになるのです。
 
 
 
 
 

つまり、どういうこと・・??

 
 
上から順々に読んできたあなたお疲れさまでした。
 
全て飛ばしてスクロールしてきたあなたお疲れさまでした。
 
 
 
これらをまとめてどういうことかと言うと、
 
 
お洒落とは、
「洒落」で説明した3、4のことだとこの記事では定義します。
 
 
 (多く「お洒落」の形で用いる)気のきいた身なりをすること。華やかに装うこと。「お洒落をして出かける」「洒落者」→おしゃれ
 今風で、あかぬけていること。
 
 
でしたね。
 
 
3は足し算のお洒落のニュアンス
4は引き算のお洒落のニュアンス
 
が強いと感じました。
 
 
 
 
それでも3,4共通してるのは独りよがりでない、相手を意識した服装をするということだと思います。
 
「気の利いた」とか「物分かりのよい」という単語が使われているところからもそれを感じられると思います。
 
 
 
つまり、
 
お洒落とは、
 
 
相手のこと(見る人)を意識しながらも、
・足し算で華やかに見える服装をすること
・引き算で無駄をそぎ落とした洗練された格好をすること
 
 
とやや強引に定義したいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
PS.
 
 
 
ここまで上からずーっと読んできたあなた。
 
結論だけ読めばよかったと思いました??
 
 
読んできたことは無駄ではないですよ。
 
あなたはこの結論に至るまでの過程を読んできました。
 
 
だからより、結論だけ見た人より微細なニュアンスが伝わっているはずです。
 
そういう細かい部分が差を作るのです。
 
 
よく、モノに対して、
「神は細部に宿る」と表現されますが、
 
 
思考に対しても、
「神は細部に宿る」のだと思います。
 
 
もちろん細かい部分だけにとらわれていてはダメです。
視野が狭くなってしまいますからね。
 
 
 
同じ理論を知っていても、それに至る過程を知っていると知らないとでは雲泥の差が出ると私は信じています。
 
 
 
数学の公式だけ知っているのと、どうやってこの公式は導き出されたのか知っているのとでは応用力に差が出ますよね。
 
私は無思考で公式を振りかざす人に理解が出来ませんでした。
「とりあえず公式使え」と言う先生にも納得いきませんでした。
 
だから、ずっと出来ないままだったんでしょうけど・・・笑
 
 
 
公式も大切です。
 
でも過程も大切です。
 
 
 
ことファッションにおいては、理論だけでなく、感性によるところもありますから、特にその比重は大きくなると感じています。
 
 
過程を読んで得た、微細なニュアンス。
そういうものがあなたの感性を形作っていきますから。
 
 
おしゃれになるための具体的な方針はこちら。
足し算と引き算は大まかな方向性にすぎません。
華やかさを出すには?そもそも前提とは??
 

おしゃれとは、「統一性」と「メリハリ」である。

 

センスとは何でしょう?
今回の記事と合わせて読めば、その輪郭がうっすら見えてくるかも。

センスとは何か。

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