いやー危ない危ない。
洋服ハマり過ぎると、ほんといつの間にかお金が無くなってる。
その深みにハマればハマるほど、よりいいもの、より高いものを求めるようになってしまう。
キリが無い。
上を見上げれば、高いものなんていくらでもあるから際限なく自分の欲が広がっていく。
欲を学習して、その刺激に慣れてきたら、より強い刺激を求めに行く感じ。
ある意味麻薬なのかもね。
先輩のスタッフが、自店の洋服を2着買って、
「このくらいじゃ満足しなくなっちゃった」って言ってた。
凄く恐ろしいと感じた。
このままじゃ自分もずっと変われないって。
苦しい思いをしながら洋服を買っては、食事を納豆にして節約生活みたいな。
実際にこういう人もいる。
でも、高いものを買うっていうのは、悪いことばかりではなくて、自分の価値観を育てることもある。お金をたくさん使うことで、お金を使い方、モノの良し悪しを見極める目を養うみたいな。
これも先輩から教えてもらった。
実際そうだと思う。
今は大量消費型の社会で、値段が購買決定の大きな要因になっていそう。もちろん、値段が高すぎれば物理的に手が届かなくなるから、考慮しなければいけない大事な要因ではある。
でも、もっと大事なことがある。
それが自分にとって本当に必要なものか?
値下げ率、つまりいかに自分が得をする(ように見える)かでモノを買っていないか?
この辺りを自分に問いかけながら、本当に自分に必要なものを買っていくことが大切だと教えてもらった。
でも、いきなり本当に自分の必要なものが何かなんて分からない。
いっぱい失敗してからでないと、自分に合うものなんて分からない。
私もまだまだたくさん失敗する段階だから偉そうなことは言えないけれども。
・・・もう十分偉そうにしゃべってるか。笑
たくさん買って失敗しないと、何が良いか悪いかを判断する自分の価値感は醸成されないし、本当に自分に必要なものが浮かび上がってこない。
でも、たくさん失敗するってことは、お金を無駄に使うように見えてしまう。
(本当は無駄じゃないんだろうけど。)
あ、いけないいけない。
言いたいことはそれじゃなかった。
言いたいのは、ファッションは自分を変えるきっかけにはなるけど、そこにハマり過ぎたらスタートラインから一向に離れられなくなってしまうってことだったのに。
めっちゃ逸れた。
今、自分に何もないとか自信が無いとか、こういう人のためのとりあえずの処方箋にはなるはず。
でも、ある一定のラインを越えてくると、おしゃれの持つ力は弱まっていく感じがする。
おしゃれはスポーツとか、勉強とかと違って比較的かなり早く効果を実感できる。つまりスタートダッシュがつきやすい。成功体験が早く獲得出来る。
「あれ、俺ちょっとイケてる?」
でも、そこがピークでそこからは緩やかな上昇。
いくら自分の外見的魅力を高めても中身が伴っていなかったら、ペラペラな人間になってしまう。
もちろん、そういうことが無いように、このブログではおしゃれを目指しつつも、センスを身につけるにはどうするか、本質的な考え方をお伝えして、あなたが構築する外見に「意味」も与えていきたいとは考えている。
けど、それと同時に自分がどうなったら豊かな人生を送れるのかを考えて実行することが本当に大切なこと。
自分のクオリティ・オブ・ライフを上げることがメイン。
幸福度を高めることがメイン。
そのためにはどうする??
まず私に関して言えるのは、自分の幸福を真にもたらすのはファッションじゃないってこと。
こんなブログを書いてるくせに。
もしファッションでQOLを掴みに行こうとするのなら、「服が好きで好きでたまらない、服のためならボロアパート毎食100円でもいい!」くらいの気概が無いと厳しい。
稼いだお金のほとんどを洋服に突っ込むくらいの。
洋服に命を捧げるくらいの。
実際こういう人いっぱいいるだろうし。
私にはそんなの無理だ。
私はどうしても、ファッションだけで幸福になれるとは思えなかったし、洋服に全然命捧げられないなと思った。
洋服は確かに好きだけど、全てじゃない。無くてはならないものじゃない。自分の幸せに必要不可欠なものじゃない。
だったら、もっと色々なことを体験してみたい。
色々な人に会ってみたい。
外国の人とも英語で話してみたい。
忙しい現代社会に飲まれることなく、のんびり暮らしたい。
読書して、知識を蓄えて活用したい。
女の子とたくさんデートしたい。
いろんな場所に行きたい、住んでみたい。
個人として、社会に小さくてもいいから価値を提供できるようになりたい・・・
こういうことをやっていく方が私にとってのQOLは上がっていく。
幸せになれる。
だから、私にとってファッション=人生ではなくて、自分の人生を豊かにするツール。
ファッションを研究することで自分の得意分野になったと思えたし、それを考える上で身につけた知識と思考プロセスは自信になった。
かなりの時間を費やしてしまったけれども、得るものもたくさんあった。
ファッションが間違いなくきっかけになったんだ。
それを伝えたかった。
PS
だから、このブログはファッションに命を燃やして研究してる人じゃなくて、ファッションをツールとして捉えて他のことがしたくてウズウズしてる奴が書いてるんです。笑
これを忘れずに。