太くも、細くもないボトムはゲロムズイです。
特に下半身に問題を抱えている人は。
私も客観的データに基づく下半身デブのひとりなので、中途半端の大きさのボトムの攻略には苦労しました。
微妙な太さのボトムは、色々な知識が無いと攻略できません。間違った使い方をすると途端にスタイルがゲロ悪くなります。(ゲロゲロうるさいですね。すみません。)
だから、まずは避けるのが無難な選択なのですが、うまく使いこなせると他の人達よりも差別化された着こなしが出来るようになるんですね。あまり着る服を制限してしまうのはもったいないですから。工夫して使えるようになるとあなたの着こなしの表現の幅がグッと広がります。
それに、細身のボトムが履けないとか、似合わないとか、着こなせないって言って困ってる人いっぱいいると思うんですよね。
洋服は、身長が高くて細身の人の方が断然有利でかっこよく見えやすいですから。
だからいかに中途半端な太さのボトムを自分の着こなしのバリエーションに組み込めるかは、あなたがコーディネートを組む上での悩みを減らすことにつながると思います。
中途半端な太さって?
まずは中途半端の太さのボトムってどのくらいの太さのことを言うんでしょう?
これは、細身のボトムを定義すると分かりやすくなります。
細身のボトムっていうのは、自分の脚に沿うシルエットのことです。
ボトムの29incが細いとか、35incなら太いとかそういう話ではありません。基準は自分の体型です。その人が痩せていようと、ぽっちゃり体型であろうと関係ありません。その人にとって細身であるかが重要です。
個人的な感覚を言うと、自分の適正サイズのスキニーやテーパードパンツは細身の部類、ストレートシルエットのボトムが中途半端なボトムにカテゴライズしています。
これが細身。
こっちが中途半端な太さかなっていう感じですね。
中途半端ゆえの難しさ。
なんとなく中途半端な太さのボトムのイメージがつかめたところで、こう言うのも何ですが、
初心者は手を出さない方が無難です。
その中途半端さゆえに、緻密にバランスを取っていかなくてはならないのです。
中途半端と言うことは、どっちつかずと言うことです。サッカーで言えば、攻撃できるわけでも守備が出来るわけでもないけれど、どちらも全く出来ないわけではない。みたいな感じなんです。全部の能力が平均よりちょい下くらい。
もし、「僕、守備は出来ないですけど、ドリブルだったら誰にも負けません。3人でも4人でも切り裂いていけます。」っていう特化した人材だったら、限られた時間帯で(部分的に)使おうかなって考えます。ゴールに直結する仕事を期待できるかもしれません。
つまり、中途半端なボトムは普通に使ってたら、スタメンには入れません。無難な結果に(もしくはダサくなって)終わります。結果を出したいなら、しっかり戦略を立てる必要があるのです。
ここからは、「なぜ中途半端なボトムが難しいのか」具体的に書いていきます。もちろん以下の内容をじっくり読むことで、細身のボトムや太いボトムがなぜ優れているのか、より腑に落ちる理解が出来ると思います。
スタイルが悪く見える。
中途半端なボトムの使いづらさはここに集約されると思います。
細身のボトムを使って着こなしを組んだ時に比べて、どうしても野暮ったさを感じてしまいます。そして、なんといってもスタイルアップシルエットの3つ、Iライン・Aライン・Yラインに当てはまらなくなるのです。
この3つのシルエットの特徴は、上下細いか太いかです。だから、「中途半端な太さ」のボトムはどこにも入る余地がないのです。
さっき上の方で、「緻密にバランスを取らないといけない」と言ったのはこのためなんです。スタイルをよく見せるシルエットに当てはまらないから、上下のバランスを良く考えないといけないのです。
だから、難しいんです。
思い切って言ってしまえば、
いかに中途半端なボトムを使いながら、スタイル良く見せるか
が攻略のカギになるのです。
逆の言い方をすれば、スタイルが悪く見えやすいという悪条件の中で、いかにスタイルを悪く見せないかが勝負の分かれ目になるのです。
そして、これは普通にネットを徘徊していて得られる知識、自分のトライアンドエラーを通してではなかなか身につかない知識なのです。
なぜなら、
・中途半端な太さのボトムを履こうという人がいない。
・そのため、サンプルが非常に少なくなり、その経験を発信する人がいない。
・中途半端なボトムにチャレンジするのは、なかなかのファッションオタク。
・自分のスタイルの表現として捉えている。(≒個性)
・だから、スタイルが悪く見えるとか気にしない。
・だから、情報が非常に少ない。
・だから、考える手立てがない。
からですね。
じゃあ何でそこまで躍起になって攻略しようとするのでしょう??
それは、独自のメリットがあるからです。
中途半端なボトムのメリットとは??
メリットは、
・Aラインに近いスタイルアップ効果
・自然なスタイリング
です。
まずはAライン。
工夫次第で、先ほど挙げたAラインに近いスタイルアップ効果が望める可能性があるということです。
これはかなり朗報です。
なぜなら、Aラインシルエットはボトムを太くする必要があるためにあまり好きではない人も一定数いるのです。
着こなしによってはちょっと中性的な印象になりますからね。
では、もうちょっと太くないボトムでスタイルアップを狙ってみましょう。
こんな感じ。
正直もうちょっと整えることも出来ますが、何となくイメージがつかめれば、と思います。
次は「自然なスタイリング」。
出来そうでなかなか出来ないのがこれ。
これまで述べてきたように、多くの人は中途半端な太さのボトムを使いこなすことが出来ません。皆スタイルをよく見せようと、細身のボトムか太いボトムを履きます。
その極端な選択は、着こなしをやや不自然にします。
ちょっとリアリティが欠けるのです。
言ってしまえば、少しファッション性が高まるのです。
もちろん、時にはファッション性も大切です。
ですが、メンズファッションは、「自然さ」が1つのキーワードなのです。
そんななか、細すぎず太すぎないボトムは自然なスタイリングを可能にします。
「俺そんなファッション気にしてないけど。」的な。
「じゃあじゃあ、中途半端なボトムを着こなすには具体的にどうすればいいの?」
これらは普通に着ているように見えて、緻密な戦略が隠されています。
もちろん、最初に言ったように、私のように下半身が整っていない人の向けの情報ですし、難しいということは心に留めておいてください。
中途半端な太さのボトムを攻略する。
1.ボトムの選び方
・素材が固いものを選ぶ。
・自分の脚の形が出ない太さにする。
ただこれだけです。
「何だ、簡単じゃん!」と思うかもしれません。
これが実に奥が深い世界なのです。
素材が固いものを選ぶ目的は、脚の形が出ないようにし、ボトムの輪郭をはっきりさせるようにするためです。
今回は、長くなってしまうので多くは語りませんが、
・脚の形を出さないこと
・輪郭をはっきりさせること
はメンズファッションにおいて非常に重要な考えた方です。
ネット上、どこにも書いてないと思いますが、知られざるファッションの本質になります。
脚の形が分かってしまう着こなしは、相手に脚の長さを察知されるための情報を渡しているのとおんなじです。
相手にこちらの手の内を明かしているようなものなのです。
また、洋服の輪郭をはっきりさせることは自分の体に自信が無いほど有効です。「洋服の輪郭をはっきりさせること≒自分の体を隠し洋服に意識を向けさせること」が出来るのです。
つまり、相手の判断軸を、洋服のシルエットにすり替えてしまうのです。
ダサい人はへなっとした洋服を着て、自分の体型を悪く見せています。
ちゃんと固い素材を選ぶことが出来るようになったら、次は自分の脚の太さと相談です。
自分の脚の形が出ないところまで、ボトムを太くします。
そうすれば、自然と中途半端な太さになっているのではないでしょうか。
これらのことを頭に入れておきながら、自分なりに試行錯誤してみて下さい。きっと今までより明確な基準を持ってボトム選びが出来るようになるはずです。
最後にもう一度言っておきますが、中途半端な太さのボトム選びで大切なのは、脚の形を出さない絶妙な固さと太さですよ。
2.合わせ方。
合わせ方はAラインの合わせ方と似ていますね。
下半身に少しボリュームが出るので、トップの着丈は短め~標準くらい。
ボリュームの無いものを選ぶときれいに決まります。
トップにボリュームのあるものを持ってくると、途端に着こなしが野暮ったくなりますので気を付けましょう。
どうしてもボリュームのあるものを持ってきたい場合は、その野暮ったさを緩和できるようロールアップをするとか、靴はスタイリッシュな革靴を持ってきましょう。
そうすれば着こなしの完成度は上がります。
また、何かブルゾンやジャケットを羽織る場合には、インナーの着丈を短めにするのもアリです。すると、胴体の部分が短く見えるので、相対的に脚の占める面積が多くなります。
つまり、脚が長く見えるようになるってことです。
「インナーを長くして腰位置を隠すことでスタイルアップを狙う」方法もありますが、その腰位置を隠す役割は、ボトムとブルゾンが担ってくれています。
・ちょい太めで固い生地のボトムを選んでいる
・ブルゾンでお尻あたりが隠れている
からですね。
だから、インナーをちょい短くしても問題ないわけです。
これが中途半端な太さのボトムの攻略法ですね。
確かに難しいですが、丁寧にここまで解説してきたので手がかかりにできる情報は十分ここに吐き出すことが出来たと思います。あなたのファッション悩みが解決し、また発展させることの助けになれば何よりです。
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