タンクトップのレイヤードがめちゃめちゃ流行ってます。
あなたはタンクトップのレイヤードって知ってます?
単にトップスとボトムスの間にタンクトップを挟み込むファッションテクニックです。
でもこれがすげー流行ったんですよ。
トップスとボトムスの間に挟み込むと、
「あれ?何かオシャレに見える!!」
って感じやすいからなんです。
なぜ良く見えるか分からないながらも、手軽におしゃれに見えるんです。
特に夏。
みんな薄着になって、差別化が難しい季節です。
重ね着は暑苦しくて、とてもじゃないけど出来たものじゃない。
アイテムで差別化しようとしても、そういうおしゃれアイテムは高い。
でもタンクトップは・・・
安いものだと1000円しないで買えるし、簡単に差別化とおしゃれ化の条件を満たしてくれる。
そういう季節性と経済的な要因も相まって、タンクトップレイヤードは爆発的に広まっていきました。
おしゃれに見える仕組みが分からないながらも。
だからこの記事を見ているあなただけにタンクトップレイヤードがおしゃれに見える仕組みをこっそり教えて差し上げます。
今日から、あなたもタンクトップマスター。
(あ、ワンパンマン・・笑)
友達にもレイヤードする意義をハナタカダカで教えることが出来ます。
「タンクトップをレイヤードする意義ってね・・・、」というふうに。
しかもこのレイヤードの仕組みはタンクトップだけでなく他の着こなしにも応用することが出来ます。
是非最後まで読んでみて下さいね。
タンクトップレイヤードの仕組み
タンクトップのレイヤードの意義については大きく分けて2つあると考えています。
1つは色の観点から。
もう1つは認識の観点から。
今回は、色の観点のみに絞ってお伝えしていきます。
色の観点から見ると、タンクトップレイヤードは、実はカラーコーディネートの概念のひとつを応用したにすぎません。
その技法が、
セパレーションです。
おや、聞きなれないですねぇ。
セパレーション
色と色の境界部分に小さい面積の補助色を差し込むことで、配色を調和させること。
配色がつよすぎるときには印象をやわらげ、弱すぎてぼやけるときには全体を引き締めるなど、コントラスト感を調整する効果があります。補助色は、明度差が大きく、無彩色や低彩度色を使用すると効果的です。
『色彩検定3級 テキスト&問題集』 p135 .
「ちょっと何言ってるか分からないです。」状態ですよね。
図を見ればすぐ分かりますよ。
photo by『色彩検定3級 テキスト&問題集』 p135 .
図に従って説明します。
図・上の補色(反対の色)の場合、配色がキツすぎます。
ですから、明度差のある白を差し込んで色を分離してあげます。
そうすると全体の印象を和らげることが出来るのです。
明度差がポイント。
例えば、白と混じりけの無い原色の黄色だとうまく分離できません。
白と黄色は明度が近いため(色の性質が近いため)です。
目がチカチカします。
また、高明度同士の配色(図・紫)の場合、色が似ているため、パッと見、ぼやっとします。
そこに、低明度の色を挟み込み全体を引き締めているんです。
やはり明度差がポイント。
つまり、セパレーションは、
色を分けることでキツさをやわらげたり、引き締めたりしているんです。
だから、セパレーションに使われる色は、組み合わせられた色に対して反対の性質を持つ色を使うことが基本になるわけです。
そうじゃないと「セパレート」出来ませんから。
あ。さらっと明度をあなたが知っているものと思って解説してしまいましたが、分からなければ以下の記事を読んでみて下さい。
色の明度と彩度について、図を用いて鮮やかに解説しております。
話を戻します。
セパレーションには、組み合わされた色の反対の明度を差し込むことが基本になるのです。
そうすることで、配色バランスを巧みに調整してくれるんですね。
今度はこれをファッションに置き換えて考えてみましょう。
photo by 『色彩検定3級 テキスト&問題集』p153.
図ではベルトを使用していますが、本質的にはタンクトップも同じことです。
明度の異なる色を挟み込んで、全体の印象をを和らげる。引き締める。
ね。簡単でしょ?
だから、タンクトップに限らず、トップとボトムの間に色を入れることは、色彩学的に非常に有効な手段なのです。
→
photo by http://wear.jp/
仮にトップとボトムの配色が微妙でも、セパレーションを利用することで、それなりの出来にしてくれる。
まさにファッション界のウェイパーです。
入れるだけで高級中華スープが出来上がる。
おいしいチャーハンが作れる。
おいしい野菜炒めが作れる。
そのファッション版。
みんなこぞって取り入れる気持ちが分かるわぁ~。
ウェイパーおいしいもんね。
まとめ
タンクトップレイヤードのまとめというより、セパレーションについてのまとめ。
まぁ同じようなもんでしょ?
・トップとボトムの間に挟み込むことによって、色をやわらげたり・引き締めたりと調整役になってくれる。
・挟み込むのは、組合された色と明度が違う色。
・ベルトくらいの面積を見せるだけで十分効果がある。
・まさにファッション界のウェイパー。
PS
余力がある人は読んでみて下さいね。
セパレーションの役割には2つありましたね。
全体の印象をやわらげること。
全体の印象を引き締めること。
この「引き締める」についてちょっとフォーカスしたいと思います。
この「引き締める」ということはどういうことなんでしょう。
いまいちピンと来なくないですか??
なんとなくは分かるけど、はっきりとはわからない。
そんな感じ。
何を持って引き締めると表現しているのでしょう。
これが分かると、ファッションがよく分からない曖昧なモノから、理解可能なモノへと変貌します。
引き締めると何が起こるのか。
引き締めるとは、どういうことなのか。
なぜ引き締めると、「良く」見えるのか。
これを紐解いていくと、ファッションとはどういうものか、その一部分が明らかになります。
時には自分で気づくことも大切なので、今回答えは言いません。
でもヒントはたくさん残したつもりですし、このブログの過去の記事にもヒントがたくさんあります。
もし、
「どうしても分からなくて発狂しそうだ。」
「考えても考えても分からないから答えが欲しい。」
というあなたはお問い合わせください。
別途対応を考えましょう。
では。
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