ファッションを見るときも、
色の組み合わせを見るときも、
デザインを見るときも、
部屋のコーディネートを見るときも、
何を見るにも持っているのが、『調和』と『裏切り』の視点です。
全体の雰囲気として、どの方向に持っていこうとしているのか。
その中で、どうやって変化をつけて斬新さを出そうとしているのか。
に注目しています。
このフィルターを通してみることで、組み合わせの基本が分かってきます。
組み合わせるとはどういうことか。
が分かってくるのです。
組み合せるっていうのは、もとからあるものを合わせていく作業ですよね。
ゼロから何かを生み出すという作業じゃないんです。
考えに考えて、うんうんとうなって、頭をひねらせて、必死に自分の内側から生み出すものじゃないんです。
あらかじめあるものを組み合わせる作業。
パーツを組み合わせていって、1個の作品を作る作業なんです。
ファッションも、言ってしまえば、組み合わせるだけです。
なかには自分で洋服を作るという人もいるかもしれませんが、そんな人は超マイノリティでしょう。ほとんどの人は、組み合わせに始まり組み合わせに終わります。
もう一度言います。
おしゃれは、ただの組み合わせです。
何と何を組み合わせれば、かっこよく見えるのか?
何と何を組み合わせれば、おしゃれに見えるのか?
何と何を組み合わせれば、可愛く見えるのか?
何と何を組み合わせれば、自分を生かせるのか?
っていうだけのことです。
非常にシンプルですよね。
でも、
シンプル=簡単
という方程式が成り立つわけではないんです。
とても奥が深い世界です。
色の組み合わせは?相性は?
形は?ディテールは?全体のシルエットは?
イメージは?見た人が感じる印象はどう設計する?
と、いくつもの要素が複雑に混じり合っています。そんなカオスの世界で、全体では調和をとっていかないといけない。それが組み合わせるということです。
利用できる要素は無数にあるのです。
ときにカオスな世界になります。
追求していこうと思えばどこまでも追求できる世界なのです。
だから、組合せの基本として、
調和と裏切りの視点は持っておくべきです。
この大枠を身につけていれば外すことはありません。
一生使えるはずです。