あなたがシャツを着こなせないのはなぜか??
その答えはシンプルです。
それは、そもそもシャツは着こなすのが難しいアイテムだからです。
よくあるファッションサイトでは、
「シャツは一番のモテアイテム!」
「男ならシャツを着てれば間違いない!」
的な言葉をよく見かけますが、、、
私は鼻クソほじほじ指でピーンとはじきながら、
「またテキトーなことを・・・」と冷めた目で見ています。
ひとたびシャツの着こなしをグーグルさんに聞こうものなら、みんな同じことを言っていてうんざりしていませんか??
自分が求める本当の情報が無くて、時間を無駄に浪費していませんか??
あなたはこの画面をスクロールしていくだけで、
どこよりも決定的で具体的なシャツの着こなし方が分かることをお約束します。
シャツが難しい最大の理由
その理由はスソにあります。
裾です。
シャツって、Tシャツやブルゾン、ジャケットなど他のアイテムと違って、裾がラウンドしてますよね??
弧を描くように裾がくるんと丸くなっている。
それがシャツのひとつのアイデンティティである同時に、着こなすポイントになるワケです。
シャツの個性なのに、あんまり裾に触れる人いないです。
私はすごく重要なポイントだと思うんですけど。
裾がラウンドしてるアイテムって、よくよく考えてみればあんまり無いです。
みんな、
「シャツはきれいめアイテムだから〇〇と合わせよう!」
っていうのばっかり。
それも大事だけどそこだけじゃないから。
大切なのは。
ラウンドカットはシャツの個性。
だけども、同時にシャツを難しいアイテムにしています。
いつもと同じように合わせても、
「何かサマにならない」
「違和感がある」
と感じやすいのです。
まぁでも当然です。
いつもと違う武器をいつもと同じやり方で振り回したらダメじゃないですか。
斧だったら斧の、
太刀だったら太刀の、
ハンマーだったらハンマーの、
振り方があるってもんです。
「シャツはきれいめアイテムだから〇〇と合わせよう!」
っていうのも振り方のひとつではあるんですけど、それはイメージの話なんですよね。
人の心の話です。
シャツは『きれいめな』イメージを持っているから、うんぬんかんぬんって話なんです。『きれいめ』って言うイメージをメインに据えた話をしてるんです。シャツのディテールを取り上げて、シャツの特徴にスポットライトを当てて話してるワケじゃないんですね。
意味分かります??
つまり、シャツのシルエットの作り方について教えてくれているわけじゃないってことです。
シャツだったらシャツの、
TシャツだったらTシャツの、
シルエットの作り方があるのに、そのシルエットの作り方は教えてくれてないってことです。
意図的に教えてくれないんじゃなくて、多分そこまで気が回ってない。
私は、イメージという”目に見えないもの”の話をする前に色や形などの”目に見えるもの”から整えた方が良いと思います。
特にシルエット。
下半身。
そもそも着こなしが整わない原因の9割は下半身にあります。
もっと先に行くならそれなりの知識がいりますが、ほとんどの人はこれで見違えるようになるはずです。
話が少し逸れてしまいましたが、
シャツはラウンドカットゆえに着こなしが整いづらくなるってことです。
なぜ裾がラウンドしてると難しくなるのか??
それは、
トップスとボトムのバランスを取るのが難しくなるからです。
もっと具体的言うと、
着丈がラウンドカットによって長くなり、ボトムの長さを確保できないってことです。
シャツの裾がラウンドしてると、着丈は思ったより長めに取らないと「何か丈短くね?」と感じやすいんですよ。(もちろん、ラウンド具合によりますけど。)
それでもしっかりボトムは隠されている。
・・・・・・・。
これ、すごく恐ろしいこと起こってますよ・・・。
本当はしっかり着丈は長いのに、まだ足りないと思っているってことですから!!
「あれ?いつもはこれくらいでお腹いっぱいになるんだけど、何か今日・・・まだ足りない。」みたいな感じ。「え?今日めっちゃ食べてる・・。怖い。」って。
絶対、裾が水平だったら「着丈長いなぁ・・・」って感じてるはずなんです。
ちゃんとレーダーが作動するはずなんです。
でもラウンドカットだと上手くレーダーが作動しなくなります。
壊れます。
だから気づかずに、ラウンドカットで満足するとこまで着丈を伸ばすと「あ!!!下半身足りない!!!」ってことになります。
実際にはほとんどの人がラウンドカットのカラクリに気づけないので、「下半身が足りてない」ってことすら気づけません。トップスがボトムに食い込み過ぎてしまい、上下のバランスが崩れてしまっていることに気づけません。
「何で整わないんだろ~~~~~??」
と頭を悩ませることしか出来ません。
シャツ・・・、
マジ、恐ろしい子・・・。
(弧だけに。)
気付かないうちに食べ過ぎてしまう。
ってのがシャツの本質です。
気付かないってのがヤバいんですよね。
まあでも、要はシャツのボトムの食い過ぎが原因なだけです。
着丈が長くなりがちってだけです。
シャツスタイルが整わないのは。
だから、知ってしまえばなんてことはありません。
着丈に気を遣えば何のことはありません。
だから自ずと、シャツの選び方も決まってきますよね??
たったひとつ知っているだけで効果抜群なシャツの選び方
シャツの個性がネックで難しいなら、その個性を弱めてしまえばいい。
つまり。
裾のラウンド具合いをゆるくしてしまえばいいんです。
ちょっと分かりづらいんですけど下の画像を比べてみて下さい。
ブルーのシャツの裾の方が、ゆるやか~な山を描いているのが確認できると思います。
山っていうか、もうほぼ水平ですけどね。
この視点を持っているだけでシャツ選びはグッと楽になります。
そして、シャツの合わせ方も楽になります。
原理的には、
裾の前後と左右の差が無くなって、真っ平らに近づくわけですから。
Tシャツを合わせるような感覚で・・・・って言うと若干大げさですが、難易度は下がりますよ。
「え、でも、ラウンドの傾斜ゆるめたらシャツの個性無くなっちゃうんじゃないの?」
と思った心配性のあなた。
大丈夫です。
多少ゆるくなるぐらいじゃ、案外『シャツ感』は失われないものです。
あの上品さとラフさが同居したような、絶妙なたたずまいは無くなりません。
ちゃんとシャツシャツしてるでしょ?
(シャツシャツってなんだ・・・)
しかし・・・。
流石に裾をスパッと切ったような水平カットにしてしまうと、ちょっと印象が変わってくるので注意が必要です。
裾の傾斜をゆるめる程度に留めておきましょう。
今回はあくまでベーシックな形のシャツの合わせ方ですから。
あと、選ぶ際の注意をひとつ。
「着丈が長すぎるのがダメだから・・・」とあまりにも着丈を短くしないようにしましょう。
おケツが丸々見えてしまうのはアウトです。
おケツがぷりぷりしちゃうと、どうしてもシャツスタイルがスマートに見えませんからね。おケツがストーンとほとんどない人なら多少見えていてもいいんですけど。
私はおケツがギリ隠しきらないくらいを選ぶことが多いです。
余裕でおケツを隠すものは✕ってわけじゃないですが、選ぶと難易度がギュイーンと跳ね上がります。
画像はさっきの比較したシャツですが、このくらいになってくるとマジで合わせの幅が減ります。
確かにドカッと太いルーズなシャツにしか出せない雰囲気もありますけど、融通は利きません。
だから最初は易しいところから。
着丈は気持ち短めに。
それでもシャツスタイルが整わないときは・・・
下半身を伸ばしてみましょう。
シャツが整わないのは、下半身が足りない可能性が圧倒的に高いと再三言ってきました。
だから、着丈を短めに、ラウンド具合をゆるく・・・と解決策を提案してきました。
「それでもまだ違和感が残る・・・。」
そんな時には、下半身にテコ入れする番です。
下半身を拡張してしまえばいいんです。
下半身を伸ばすことが出来れば、上半身のバランスもとりやすくなるでしょう??
本質的には背が高い人に近づく身体バランスに近づけるという意味ですからね。
実は下半身を伸ばす方法には2つの方法があります。
- 物理的アプローチ
- 心理的アプローチ
の2つ。
とカッコつけてみましたが、その実態は、
- 革靴を履く
- ボトムと靴をひとつなぎにする
です。
革靴を履いて物理的に股下の長さをカサ増しするか、
ボトムと靴の色味を合わせて一体化させて長く見せか、
です。
どちらかを実行してもいいし、どっちも取り入れるのも全然アリです。
どちらがいいかと聞かれれば、革靴をオススメします。
革靴の効果は圧倒的です。
どっちもやると・・・・
これだけやれば、まあ整わないってことは無いでしょう。
少なくとも今よりは整うし、余裕で平均点超え、偏差値60でしょう。
今まで誰も語ってくれなかった、でも本当に大切なことを詰め込みました。
自分が実践してきて最も旨味のあった部分です。
是非、シャツをおしゃんに着こなしてください。
最後に要点を整理。
- シャツはラウンドカットゆえに、着丈を長くとりがち。
- よって、上下のバランスが崩れるからシャツは難しい。
- だから、着丈を気持ち短め&傾斜をゆるくする。
- ダメ押しで下半身を伸ばす。
以上!!!
PS
この記事を楽しんでいただけたなら、
きっと私の他の記事も目をキラキラさせて読んでいただけるハズです。
今まであまりない視点でファッションを読み解いています。
きっとあなたが思いもよらなかった情報がここにあります。