「シャツってそもそもボタンを開けて着ていいの??」
「それってダサくならないの??」
そんな考えが頭の中に渦巻いていることでしょう。
実は、シャツは手軽で人気のアイテムの反面、着こなすのが難しいアイテムです。
「え?他のファッションサイトだとモテコーデとしておすすめされてるよ!」
「着るだけで簡単にきれいめ感を出せるって!」
「ははーん。さてはお前、素人だな。ブラウザバックしちゃお。」
・・・・ちょちょっちょっちょっちょちょっとまておにさん!
古いか。笑
まぁ確かに、シャツは着るだけできちんと感が出るし、さわやかな見た目になりますよね。
でもちょっと考えてみて欲しいんですよ。
そもそもシャツはインナー由来のアイテムです。
つまり、「下着」でした。
それを上着として着るということ。
そこには不都合が生じそうだと思いませんか??
着こなし方次第で、シャツはダサくなります。
どんなときに
- ボタンを開けて着るのか?
- ボタンを閉じて着るのか?
それをお伝えしつつ、シャツの着こなし方を伝授します。
センスのある人はふわっと考えればいいですが、Mr.Tのようなセンスのない人間は
「どうやっておしゃれに見せるか」
お化けのようにフワフワ曖昧なファッションを分析的かつ戦略的に考えています。
ですので、考え方はきっと役に立つはずです。
シャツを開けて着るか?閉じて着るか?どっち??
早速結論ですが、
「シャツによる」
としか言えません。
・・・・。
あ。
今、あなたの舌打ちが聞こえましたよ。笑
「これ読んでる意味ねぇじゃん。時間返せよ、ドロボー!」
って。
そうですよね。
あなたはここに「答え」を求めに来たはずです。
それなのに、答えは着こなし次第だ、って言われたら何も解決しませんからね。
でも。
ファッションに問題集の裏についてるような答えなんて無いんです。
決まった形はありません。
もしあったら私がこのブログをやっている意味、なくないですか?
安易な答えは、長い目で見たとき遠回りになります。
だから・・・
私が示せるのは考え方です。
あなたがどうやったら理想の着こなしを作れるようになるのか。
私が教えられるのは問題の解き方なのです。
さて。
まず、この考え方をインストールしてください。
【Point】薄手の生地は羽織に向いていない
シャツは基本的に薄手です。
インナー由来のアイテムですからね。
そしてこのとき、羽織るアイテム、前を開けて着るようなアイテムを想像して欲しいんですよ。
テーラードジャケット、ブルゾン、コート・・・などなど生地の厚いアイテムが多くないですか?
もうほんと、シンプルな話ですよ。
前がパカパカ開いた状態で服を着ると、洋服の形が不安定になりやすいですよね?
薄手のシャツのボタンを外したら、ヒラヒラするじゃないですか。
形を保てません。
だからある程度生地に厚さがあったり、重量が無いと、きちんとした形を保てないんですね。
生地がシワシワぐしゃぐしゃへなへなだと、チープに見えます。
リッチ感が出ません。
金持ちに見える、とかそういうことじゃないですよ。
着こなしに説得力が出ないってことです。
シャツの前を開けてダサく見える原因はチープに見えてしまうからです。
それなりに整えようとは努力はしましたが、薄手のシャツを羽織ろうとすると説得力を出すのが難しいです。ボタンを開けると、生地が自立しないんですよ。その生地の薄さゆえに。シャキッとしないんです。それがチープに見えてしまう原因です。
だから、
”薄手のシャツはボタンを閉じて着る”
と考えておいた方が着こなしがグッと楽になるでしょう。
ボタンを閉じれば、生地があっちへ行ったりこっちへ行ったりするのを防ぐことが出来ますから。
ただ・・・シャツはシャツでも、高級なカジュアルシャツと言うのは、生地が薄くてもシャキッと形を保てるものが多い印象です。
もちろんそのシャツの”ねらい”にもよるので全部がそうと言えませんが。
ただ、シャツ単体で着ても「魅せる力が高い」です。
シャツのボタンを開けて着たいとき
シャツの前を開けて着たいなら、ジャケットに近づけることをすればいいわけです。
つまり、生地を厚手にすればいい。
デニム生地なんかオススメです。
ペラッペラな素材を羽織りとして使うとどうしても安っぽく見えます。
さっきも言ったように形が不安定になるからです。
インナーをアウターとして使っているような、極論、エアリズムで外を歩いているみたいな感じですかね。
【Point】ボタンを開けるときは生地が厚手orハリのあるもの
だから、ある程度の生地の厚さが必要です。
もしくは、生地にハリがありシャツの形を保てるようなヤツもいいですね。
↑なんかシャキッと感、ありません?
要は、「生地の自立度合い」です。
貧相に見えるのは、生地がへなへなっとしちゃうのが原因ですから。
ボタンを開けて着る場合、生地が薄いとぐにゃぐにゃしやすいです。
厚みやハリがあれば生地がしゃんとしますからね。
あとは裾に注意しましょう。
シャツは一般的にラウンドカットです。
横から前側にかけてせり出すように半円を描きます。
そのため、ボタンを開けて着ると、どうしてもボリュームが出ます。
薄手の生地でボリュームが大きいと余計、ヒラヒラします。
シャツは、バランスを取るのとっても難しい。
それは裾がラウンドしているからなんですね。
Tシャツみたいに直線だったらバランスとりやすくないですか?
裾のコントロールがしやすい。
境界はココ!っていうのが分かりやすい。
でもシャツの裾はせり出し、えぐれている。
まるで国境みたいで、上下の調整にちょいと手間取ってしまいます。
だから出来るだけラウンドの傾斜がゆるいものを選ぶと羽織として使いやすいんです。
もしくは思い切ってスソが水平のものを選ぶと羽織として使いやすいです。
スソが水平のアイテムは、前を開けて着るのを想定してつくっていると感じるものが多いですしね。
【Point】ボタンを開けるときは裾のラウンドを水平に近づける
前を開けて着るときは
- 生地を厚くしてシャキッとさせる
- スソのラウンドがゆるいものを選ぶ
ことをまず試してみてください。
グッと着やすくなるはずです。
シャツのボタンを閉じて着たいとき
前を閉じるときにMr.Tが気を付けているのは、上下のバランスです。
と言うのも。
羽織るときより、着こなしがシンプルになるからです。いつもより「バランス」に意識が向かいます。だから、ちゃんとシルエットを整えておかないと「あれ?バランス悪くね?」ってことになりかねません。
上下でプッツン。
2分されますから。
組み合わせがシンプルになるほど、シルエットに意識が向かいます。
これは自然なことです。
ペペロンチーノのようなシンプルな料理ほど料理人のウデが問われるように、服も組み合わせが簡素になるほどそのバランスが問われます。
ボタンを閉じていれば、インナーが見えません。
そのため、余計なもの(色や形など)に惑わされなくなります。
ボタンを閉じて着る場合、
ある意味究極にシンプルになるのです。
メンズファッションのスタイリングの中でも実力がハッキリ見えやすいと言っていいでしょう。
だからこそ、かっこいいシルエットを作ることに全力を注ぐ必要があります。
いつも以上に繊細に整えましょうね、ってことなんです。
ちなみにシルエットに失敗するとこんな感じになります。
なんか微妙じゃないですか??
派手な失敗じゃないとしても、何となく整ってない感じ。
こういう微妙な失敗の方が原因が分かりづらいのでタチが悪いですけどね。
何でシルエットに失敗しちゃってるか分かります??
上半身と下半身のバランスが悪いからです。
下半身のシルエット作りに失敗しています。
特にスニーカーがバランスを崩してますね。
素肌もちょっと見せ過ぎかな。
シンプルだからこそ、丁寧に。
ひとつひとつを積み重ねるイメージで。
シャツを選ぶときに迷ったことはないかい?
お店でシャツを買うときに、
「これ、前開けても着れるかな?」
と考えたことは無いでしょうか??
つまり、
「開けても閉じても着れるのか?」
「2wayで使えるのか?」
という疑問ですね。
せっかくお金を出して買うのだから、色々使えた方がオトクですよね。
ただ、この考えだと結果的に損をする確率が高いです。
俗に言う「二兎追うものは・・・」ってやつです。
最初のうちは、どっちかに絞った方が賢明です。
ですので、「1シャツ1着こなし」を推奨します。
ひとつのシャツで、開けて着るのも閉じて着るのも欲張ってしまうと失敗しやすいんですね。
これは初心者であればあるほどそう。
なぜなら、中途半端になるからです。
どっちも微妙に整わない着こなしになってしまうんですね。
本質的にはリバーシブルのブルゾンを買うのに似ています。「1着で2着分味わえてラッキー♪」じゃありません。その片方ずつは1着分の価値もないのがほとんどです。
貧乏性なMr.Tもこの過ちをよく犯しましたよ・・・・。
最初はいい買い物したぞ!と思ってるんですけど、時間が経つごとに微妙な部分がやたら目に付くようになってくるんですよね。裏地からチェックがのぞいたりとか・・・。
【Point】ボタンを開けるのか、閉じるのか。ハッキリさせて用途別に選ぶ
だから、
・開けて着たいのか
・閉じてきたいのか
を決めてアイテムを買いに行くことをオススメします。
まず着こなす前の段階として。
開けて着る、閉じて着る、両方とも80点を狙いに行くのではありません。目的をひとつに絞り100点を狙いに行きましょう。
もちろん、両方とも上手に着こなし分ける人もいます。
でも、難しいです。
慣れてこないとなかなか出来ません。
しかも手持ちのアイテムのバリエーションもないと厳しいです。
ボタンを「開ける or 閉じる」で、着こなし方は変わります。
なぜなら、トップスのボリューム感が変わるからです。
前が開いていれば「ふぁさぁ」と開放感あふれんばかりに広がりますから、当然ボリュームが増えます。
つまり、面積が増えます。
逆に。
ボタンを閉じていれば、規律を重んじた兵士のように「ピタッ」とシャツは動きません。
シャツの大きさが変われば、全体のシルエットにも影響が出ます。
なにせ、トップスはコーディネートの半分を占めますからね。
「ボタンを開けたシャツ」と「ボタンを閉じたシャツ」は別アイテムと考えるといいでしょう。
だから当然、
合わせるボトムを変えたり、
他のアイテムで微調整する必要が出てきます。
これを聞いて、
あなたが「出来そうだ」と思うなら私は止めません。
全開Ver.と全”閉”Ver.
両方で着ることをイメージしてシャツ選びしても良いでしょう。
でも、思い出してみて下さい。
あなたはシャツの着こなしについてよく分からなかったからここに辿り着いたのではないでしょうか??
もしそうなら。
最初は「開けるか・閉じるか」、目的を絞って買いに行くことをオススメします。
そっちの方が結局満足度高くなるんですよ。
最初から二兎追うと失敗します。
一兎目を捕まえてから、二兎目の捕まえ方を考えましょう。
また、買いに行くときのプチアドバイスですが。
そのシャツに合わせるベストなボトムと靴で出かけましょう。
その方が失敗は少なくなります。
シャツは特にシルエット作りの難易度が高いので、きちんと自分のイメージする服装で合わせた方が良いのです。
薄手のシャツを前開けて着たいんですか?
基本、Mr.Tは薄手のシャツを前開けて着ることは無いです。
例外的に半袖シャツのときはありますね。
これは骨格の問題もあるからです。
薄手のシャツを前開けてきても似合いやすい体というものがある。
そもそも、「シャツによる」よりも前に「自分の体による」んですよ。
これをみーんな、言わない。
から、服の着こなし方に迷いがある人が多い。
そんな人たちの、
せめてMr.Tに似ている体型の人の力になりたいと思ってこのサイトを運営しているんですね。
Mr.Tの体型って、おしゃれをするのにめちゃめちゃ難しい体型なんですよ。
しかも日本人の6割はこの体型だと言われている・・・・
あなたはどーお?