色、多用してません??
むやみやたらに色を使うと、一気に着こなしがチープに見えてしまうので注意が必要ですよ。
特に明るく彩度の強い色は、その傾向が顕著です。
確かに鮮やかで、華やかさは出るのですが、色味が強いため激しく主張してしまうのです。
例えば、赤なんかはそうですね。
「俺はここにいる!!見てみて!赤!赤!赤!」
と言わんばかりの主張っぷりです。
だからこそ、色についての知識を深めて、それぞれの色がどういう立ち位置にいるのかを把握し、使っていくことがキーポイントです。
色の「明度」と「彩度」
色の知識を深めるために、ここで色の明度と彩度について、説明しておきます。
――――――――――――
色の明度(明るさ)
純粋にその色の明るさ。
最も明るい色が白で、最も暗い色が黒。
グレー(黒:白=1:1)がその中間。
色の彩度(鮮やかさ)
その色味の強さ。
混じりけの無い原色ほど、その鮮やかさは
増す。
黒白グレーが彩度0、原色の黄色や赤など
が彩度「高」
「俺はこの色だ!」って主張が強くなるほど、
彩度は増すんだと考えて下さい。
――――――――――
って説明されてもなかなかピンと来ない
ですよね。
私も最初そうだったんです。
明度?彩度?
何が違うん??
みたいな感じでした。
これ結構写真を撮って加工したりした
経験がある人は理解しやすいんですけどね。
彩度とか明度とか調整するじゃないですか。
だから実際にその調整を図解して理解を深めていきましょう。
明度を調整したときは、
写真が明るくなったり暗くなったり、
![f:id:fashionkakumei:20171202001158j:plain f:id:fashionkakumei:20171202001158j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/f/fashionkakumei/20171202/20171202001158.jpg)
![f:id:fashionkakumei:20161205201031j:plain f:id:fashionkakumei:20161205201031j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/f/fashionkakumei/20161205/20161205201031.jpg)
![f:id:fashionkakumei:20171202001227j:plain f:id:fashionkakumei:20171202001227j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/f/fashionkakumei/20171202/20171202001227.jpg)
彩度を調整するときは色味が
強くなったり、弱くなったり。
![f:id:fashionkakumei:20171202001416j:plain f:id:fashionkakumei:20171202001416j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/f/fashionkakumei/20171202/20171202001416.jpg)
![f:id:fashionkakumei:20161205201031j:plain f:id:fashionkakumei:20161205201031j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/f/fashionkakumei/20161205/20161205201031.jpg)
![f:id:fashionkakumei:20171202001456j:plain f:id:fashionkakumei:20171202001456j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/f/fashionkakumei/20171202/20171202001456.jpg)
簡単ですが、これが明度と彩度です。
色の知識をしっかり身につけておくと、
意味のある色の使い方ができるようになっていきます。
何となーくで使っていると、いつの間にか意味のない色使いをしてしまうので。
「何となーく」のケーススタディ
ちょっとその例を見てみましょうか。
下の画像を見て下さい。
赤系の色をなんとなーくで
使ってしまった一例です。
![f:id:fashionkakumei:20171201233652j:plain f:id:fashionkakumei:20171201233652j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/f/fashionkakumei/20171201/20171201233652.jpg)
色々モノ申したい部分が目につきますが、
今回は色使いに集中していきましょう。
多分コイツはこう思ってコーディネートしたはずです。
「黒ベースにコーディネートしたからちょっと色入れてみよ!
赤で差し色入れたらおしゃれっしょ!
あ!靴下と靴にも赤要素入れて色合わせちゃお!
俺ってば上級者だから。」
・・・・・。
冷静に見ていきます。
考え方は間違いでもないけど、それを実行するとなると微妙に使い方を間違っている。
知識と実践にはやっぱり大きな差があるのです。
考え方は正しいのにいざやってみるとうまくいかないっていうのは、ありふれすぎているほどよくありますね。
こんな風に微妙にニュアンスを間違って使っている人が、実はとても多い気がします。
本人は間違って使っている気はしていないのが厄介なんですよね。
だからこそ、このあたりでおしゃれレベルが停滞する危険性はとても高いんですよ。
知識は何となくある。
でも正しく認識していない、みたいな。
そういったニアミスを正しい知識で無くすことが出来ると、グッとおしゃれのレベルが上がると考えています。
例えば、差し色で赤を使いたいなら、もっと原色に近い赤で、ごく少ない面積で使うべきです。
先ほどの画像だと、赤の面積は多すぎですし、彩度も高くない。
それじゃ「差せ」ないですよ。
差し色は、あえて面積をごくわずかにすることで、その色を引き立たせてる技術です。
![f:id:fashionkakumei:20171109184358j:plain f:id:fashionkakumei:20171109184358j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/f/fashionkakumei/20171109/20171109184358.jpg)
http://fashionsnap-freaks.net/
その少ない面積に主張の強い色を使うことでさらに強調させるんです。
そうやって着こなしにアクセントをつける。
着こなしにメリハリをつけるんです。
で、着こなしを引き締める。
ちゃんと正しく認識して使っていないから、微妙にミスることになるんです。
さて、さっきの画像に修正をかけてみたいと思います。
色が少し散らかっているので、靴と靴下の色を取り除きましょう。
コンバースに替えます。
![f:id:fashionkakumei:20171202005057j:plain f:id:fashionkakumei:20171202005057j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/f/fashionkakumei/20171202/20171202005057.jpg)
幾分マシになりました。
でもまだちょっとなぁ。
もうストールも取っちゃおう。
![f:id:fashionkakumei:20171202021143j:plain f:id:fashionkakumei:20171202021143j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/f/fashionkakumei/20171202/20171202021143.jpg)
だいぶ良くなったのではないでしょうか??
適当に色を使うくらいなら、モノトーンを中心に組み立てた方がいいですね。
失敗は確実に減ります。
でも、それだけじゃつまらなくなるんですよね。
色を使いこなしてみたくなる。
着こなしに上手に色を取り入れてみたくなる。
そのためには、正しい色の使い方を知ることが大事ですよーってことを伝えたいんです。
色をうまく使えるようになると、おしゃれが楽しくなります。
おしゃれな人でも、上手に色を使いこなせる人は少ないですから、
圧倒的な差別化にもなると思いますよ。
だから、最後に色使いのヒントを。
もし着こなしに色を取り入れてみたなら、まずは中間色からがいいでしょう。
中間色とは、
カーキやベージュなど、グレーを混ぜたような濁りのある色味です。
色としての主張がそこまで強くないために、色同士で合わせても、馴染みやすいのです。
![f:id:fashionkakumei:20171127023523j:plain f:id:fashionkakumei:20171127023523j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/f/fashionkakumei/20171127/20171127023523.jpg)
その際には、ネイビーや黒など濃く暗い色味とセットで合わせると、おしゃれに見えやすくなります。
中間色だけの着こなしも、雰囲気があって素敵ですけどね。
コメントを残す